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GRゼミ生レポートVol.3


GRゼミ7期の荒濤(なみちゃん)です。
1/26に開講されたゼミのレポートになります。
今回は今月の12日にAPCO Worldwide 永井昌代さんからご教授いただいたPRというソリューションで地域課題を解決するというテーマを踏まえて、「若い世代への健康教育をどう進めるか」という課題に対し各グループごとに分かれてプレゼンをしました。
私自身、発表者ではありましたが、各グループがどのような内容を発表したのか軽くご紹介致します。

チームかおす(私の発表したグループ)
チームかおすのプレゼンタイトルは『だれかの幸せを理解する社会』でした。数多くある健康教育や性教育に関する社会課題の中でも、性犯罪と望まない妊娠に注視し、その2つの課題こそがあらゆる悲しい現実を招いていると定義づけました。そしてこの悲しい現実に対し、私自身の性教育後進国を象徴するような実体験を踏まえて、教育機関と家庭を含めた社会全体に対して、7つほどの施策を打ち出しました。その中には定期的なアンケートの実施や、生理用品やアニメとのコラボなどが施策として挙げられ、そのような施策を実施することで若者への健康教育が促進され、より互いの健康や幸せを理解できるような社会になりうると発表しました。

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チームkkコミット
チームkkコミットのプレゼンタイトルは『性教育から性学習へ~自発的に性を学ぶ社会へ~』でした。まず望まない妊娠や人工妊娠中絶を課題として設定し、秋田県の事例と比較しながらほとんどの中高で取り扱われている内容が不十分であると指摘しました。そこで若者が、性に関する事柄について適切な行動を取れるよう、必要十分な知識を得られる機会を持たせる必要があり、社会全体が性に関する知識は誰かが教えてくれるもの(=Education)から自分たちから学んでいくもの(=Learning)と捉えなければならないと述べました。具体的な施策として、いつでもどこでも学習できる教材を作成し、その教材を自治体や医師会などの地域内で影響力のある組織に普及への協力を呼びかける。そして目標の達成度を測るために妊娠中絶率をKPIとして設定し、予想よりも効果が出ない場合は適宜施策の修正を実施する。このようなサイクルを展開しながら、その成果を基に他地域に横展開し、成功事例を積み上げることにより、性学習を促すことができると発表しました。

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チームコミットさん
チームコミットさんのプレゼンタイトルは本来の課題同様『若い世代への健康教育をどう進めるか~行動変容に繋がる仕組みへ~』でした。9歳から18歳の小中高生が意図しない妊娠や中絶、性感染症や性犯罪の被害にあっているという課題や、体系だった正しい知識を得られていない健康教育の実態に対して、適切なタイミングで「健康」に関する正しい知識を習得できる環境を整備し、さらに「健康」について正しい行動を促す必要があると打ち出しました。そこで挙げられた施策として、学校の授業だけでは足りない「教育時間」と「質」を補うために自治体による性教育事業を推進したり、動画や雑誌のアダルトコンテンツに教育コンテンツを入れるなど、その他にもリテラシー向上に繋がるアプリケーションの導入促進などが挙げられました。このようなスキームは若い世代への健康教育を促進するだけでなく、民間や行政、業界団体のSDGsへの取り組みにも直結すると発表しました。

以上の3チームの発表でしたが、三者とも課題設定は共通していたものの、どの自治体に施策を打ち出すのか、施策を打ち出した後にどのような未来を見据えているのか、そして各ステークホルダーに対してはどのように作用しうるのかと、三者三様の分析になりました。

今回の若い世代への健康教育の促進という議題は、学生である私自身に直接的に問いかけられているような気持ちがしました。「性」というコンテンツはセンシティブで一見、タブー視されてしまうような風潮は少なからずあります。しかし日本社会で性に関する多くの課題が内在している現状をみると、このような議題は蔑ろにせずに、むしろそれが社会にどのように作用しているのかと真剣に取り組む必要があると痛感しました。3週間に渡る健康教育に関する取り組みは今まで味わうことができなかった経験であり、非常に学びになりました。

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