大阪公立大学・合格計画(2023夏)
7月の期末テストが終わって学校の行事が一段落つき、ここから大学受験に向けた夏が本格的に始まる。
7月初めの土曜の朝。
2時間の枠を設け、当塾在籍の高3男子とマンツーマンで打ち合わせを行う。
受験というものは、日々の問題演習・暗記整理がもちろん大切であるが、受験全体のトータルクリエイト、受験全体の大きな戦略が非常に重要になる。
どの時期の、どのタイミングで、どのような学習を行うべきか。
適切なタイミングで適切な手を打つ必要があるのは、どの世界においても共通だ。
入念な聞き取りを行いながら、7月・8月の計画を立てる。
夏期学習計画の概要
[オープンキャンパスの予約申込]
・大阪公立大学
・関関同立・産近甲龍
・その他、地方大学のオンライン見学
[学校の懇談に向けて]
・志望校の整理
→国公立第2志望・私立滑り止め
・指定校推薦・公募推薦について調べる
[高校の夏期講習]
・私大英語 →出題傾向を知る
・漢文演習 →句法の整理
・共通テスト英語 →時間管理
・数列演習 →基本の整理
[東進ハイスクールの夏期講習]
・共通テスト過去問演習
→10年分(英数国理社)
・大阪公立大学過去問演習
→10年分(英国)
・共テ対策まとめ講座
→数学・生物基礎・地学基礎・世界史・政治経済
[吉田塾]
・大阪公立大学英国の添削
・数学マーク式問題集(基礎)
・英単語の暗記(上級)
・古文単語・漢文句法の暗記
吉田塾の役割
今回の計画では、東進ハイスクールの講義を中心にスケジュールを組み立て、当塾がそのフォローをする形とした。
東進で不十分なところ、理解しづらいところを塾がアドバイスしていく。
高校生であれば、基本的に自学自習が望まれるから、自分で勉強を進めていきやすいように、塾が管理・アドバイスする。
精神面の大切さ
この生徒は精神的に弱い。
特に数学が苦手なのであるが、塾でゆっくり練習するとできる問題も、期末テストでは途端にできなくなる。
学校の定期テストで発揮できない実力が、本番の共通テストで発揮できるわけがない。
この夏、最大の課題だ。
基礎的なマーク問題集を用いて、塾で徹底的に練習を積ませる。
どの世界においても、基本の徹底・反復練習は欠かせない。
九九の暗唱・百ます計算から始まり、数学は絶対的練習量がすべてだ。
頭で考えることなく手が勝手に動くまで、反復練習を積む必要がある。
最終的には根性
また、結局のところは「本人のやる気」「本人の強い気持ち」が大切になってくる。
今どきの新入社員は厳しく叱るとすぐ辞めてしまうから、丁寧に優しく諭すようにアドバイスしなければならない、などとよく言われるが、やはり「いい意味での厳しさ」は必要である。
仕事にしろ受験にしろ、最終的には自分の判断で、自分の責任で進めていかねばならないのであるから、やる気と責任感がなければどうにもならない。
男子であれば特に、「負けん気」「精神的強さ」「根性」が強く求められる。
周りの大人がいい意味で叱咤激励して、背中を押してあげて、自分の力で進んでいけるように羽ばたかせてあげる必要がある。
大学生として相応しく
今回の打ち合わせでは、私が中心になって計画を立てたが、本来は自分で決めて自分で行動していかなくてはならない。
幸い、この生徒と私との間には長年の深い信頼関係があり、少々厳しいことを言っても信頼は揺らがないし、むしろ奮起してくれるので、今回はかなり辛辣なアドバイスも行なったが、やはり受験は甘くないのである。
特に、大阪南部の名門と言われる国公立大学に現役で合格しようとするからには、それなりの努力と覚悟が要求される。
名門大学生として相応しい素養を身に付けるために、この夏は最大限の成長を達成してほしい。
塾はそのためのサポートを惜しまない。(了)
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