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台湾のマンゴーの悲劇!

東京の世田谷に住んでいるのだが、先日二子玉川のライズにいった時に、娘から、「5月に『果実園』がオープンしたからいってみない?」と言われた。「果実園」といえば、フルーツをふんだんに使用したパフェやケーキが評判のフルーツパーラーだ。ショーケースにはまるまる果物が入ったスィーツが並んでいて、いかにも美味しそう。ただ残念なことに、順番待ちをしていた人があまりにも多すぎて、実際入ってみるのを諦めてしまったのだが…

日本のフルーツは中華圏でも美味しいと大人気だ。

「果実園」は香港から友人がきた時にも行ってみたいと言われたお店だし、これまで仕事柄、香港のメディアが日本橋の千疋屋総本店を取材するのをコーディネートしたり、デパートでの取材でも、訪日観光客の売れ筋商品として、高級フルーツの名が上がっていた。日本国内だけの話でなく、中国のデパートや香港のドンキでも、日本からの輸出された高価なフルーツが売られていて、とても大人気だ。

台湾のフルーツといえば、マンゴー、ライチ、バナナ、ドラゴンフルーツ、パイナップルなど南国フルーツの宝庫。台湾産のパイナップルは、今までほぼすべて中国に輸出されていたが、中国の輸入規制で、今年からは日本のスーパーでも見かけるようになった。

実際台湾を訪れることがあれば、日本より手頃な価格で購入でき、私も出張の際は、露天で果物を買い、夏には台湾のマンゴーかき氷を楽しみにしていた。

そんな台湾で、最近起こったのが、台湾のマンゴーの悲劇。日本人観光客の激減、コロナでの業務需要の減少に加え、先頃、台湾でのデルタ型の感染がちょうどマンゴーの収穫期であった屏東で起きてしまったので、多くのマンゴーの注文がキャンセルされ、行き場を失ったマンゴーが山積みされてしまった。

そこで立ち上がった中に、今年で創業30周年という老舗「台湾の千疋屋」とも呼ばれている高級フルーツを扱うフルーツパーラー「百果園」がある。

もちろん、百果園もコロナにより現在大打撃を受けているが、そんな中でも「マンゴー農家救済プロジェクト」を立ち上げ、今回風評被害を受けた地域、マンゴーの名産地である枋山のドライマンゴーを復活させ、日本に届けているという。

肉厚で調度いい食感の愛文ドライマンゴーは百果園での長年のベストセラー。ドライではあるが、「おかえりマンゴー」と言って、刻んだドライマンゴーをヨーグルトに漬けて、生のマンゴーのように蘇らせると本当においしい。賞味期限も半年なので、マンゴーの季節が過ぎても楽しめる。

日本でも美味しいマンゴーを手軽に楽しめ、マンゴー農家の救済にもなるこの企画、ご興味がある方は是非以下の日本語サイトをご覧ください!


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