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徹底解説 嶺の夕 @御岳

(※ムーブ解説などネタバレを含みます。見たくない方はここまで)

2019年12月、御岳 日影岩(ひかげいわ)の「嶺の夕(みねのゆう)」 1級を登ったので、解説とお気持ちを表明したい。

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ムーブ解説

嶺の夕はこのような課題です。見た目が最高でありつつも、ホールドはポジティブ、でも高さがある。いかにもやる気を誘う雰囲気を醸しています。

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Youtubeを見漁った結果、だいたいこういう風に登っている人が多いようです。
手はオールポジティブ、下部は悪い足の処理、中部に核心となる立ち込み距離出し、上部は高さとの戦い、というのが全体観で、最後まで全部面白い名課題でした。都内優しめジムで言うと、優しめの1級か、辛めの2級に恐怖成分を足してなるほど1級!と解釈しました。

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さて、スタートです。スタートは、写真のマットが置いてある岩と課題の岩の間に降りる必要があります。見えませんが、右足にそこそこ踏めるホールドがあるので、そこに立ち上がって初手を取りに行く感じになります。
ただ、初手はそこそこ遠いので、左足も少しあげてスメアするか、スタートの真下あたりの粒を踏み、右足の立ち込みをサポートすると身体が上がると思います。

初手をマッチ後、右足を少し右に張って二手目を取りに行きます。ここも少し遠いですが、初手の左手も右手も良いので問題ないと思います。

三手目は左手で二本ポッケをサイドプルしますが、右足をさらに右へ送り、身体を引き上げ、右手はロックしてスタティックで確実に取りに行きます。

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次が核心です。右足で立ち込んでデッド気味に遠い四手目を取りに行きます。取り先はガバカチなので、しっかり立ち込んで距離を出し、足が切れなければ取れます。右足があまりよくないので、反動をつけすぎると足が切れてしまいます。私は何度かバラしていい塩梅を見つけるようにしました。

私は四手目を取る際にあまり足をあげなかったので、身体が伸び気味になり、五手目の左手を出しにくくなってしまいました。なので急遽、四手目の左下あたりにあるやや外傾したカチを中継し、足を入れ替えて右足を二手目にあげました。

五手目を取ったら、左足を初手まで上げ、五手目をマッチ、六手目を左手で取ります。ここまで来ると、レストできるくらい手足ともよくなります(余裕がなく、していませんが)

七手目は右足を四手目まで上げ、乗り込みながら取ります。この七手目は日影岩の2級課題「New Soul」の核心(恐怖核心...)でもあります。
この辺から高さとの戦いになります。

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七手目をマッチし、右足を五手目あたりに上げます。(この辺、もう怖くて怖くて息を吐きまくっていました。) その後、落ち着いて立ち上がりリップを取り、七手目に足上げしてマントル返して完登です。

なお、登ったはいいが降りるところが見当たらず、あやうくアホ猫のようになるところでした。裏側のスラブっぽいところから木も使って、かろうじて降りることができましたが。ベターなムーブがあればどなたか教えて欲しい・・・。

お気持ち

外岩3回目、触り始めてから2日、だいたい10トライくらいでの完登。外岩初の1級であり、名前がついた課題としてはマミ岩SD2級に次ぐ2本目の課題ということで、課題の面白さも相まって記憶に残る課題になりそうです。

前回は初手も安定せず、核心の立ち込みは全くできず、バラした上部ではビビって降りてしまったので、2日目ですんなり完登できて呆然としてしまいました(降り口がわからなかったせいもありますが)。

その要因が、年に数回ある絶好調DAYだったのか、アップを念入りにやったのがよかったのかわかりませんが、とにかく身体が軽く、悪い足でも踏めたので、開幕からこれは絶対登れる日だと確信できました。
それを確かめるには再登すべきなのですが、上部の恐ろしさを考えると腰が引けてしまうな・・・。

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