空飛ぶヘルプ
ある日、空飛ぶヘルプを呼ぶ必要があった男性がいました。彼はパラグライダーをしていたのですが、上手く降りることができずに木に引っかかってしまったのです。
そこで彼は空飛ぶヘルプに電話をかけ、「助けてくれ!パラグライダーに引っかかってしまったんだ!」と懇願しました。
すると、空飛ぶヘルプのオペレーターが「大丈夫です、すぐに救助隊を送ります」と返答しました。
しかし、しばらくしてから彼が見たのは、ある意味で意外なものでした。救助隊ではなく、パラグライダーの上に座っているカラスが目に入ったのです。
彼が驚きの声をあげると、カラスは「おいおい、助けに来たよ。何が問題なんだ?」と言いました。
彼が不思議そうに聞き返すと、カラスは「俺、カラスなんだよ。空を飛ぶのは俺たちの仕事だからね。だから、君を助けるために来たんだよ」と説明しました。
そして、カラスは彼を優雅に背中に乗せ、空に舞い上がっていったのです。
彼はカラスに救われたことに感謝しましたが、少し驚いた表情を浮かべて言いました。「あなたたちカラスは、本当に空を飛べるんですね。すごいですね!」
すると、カラスは「当たり前だよ。俺たち、空飛ぶヘルプだからね!」と、独特のユーモアを交えながら言って笑わせたのでした。
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