また一頭、エイシンヒカリ産駒が負けた。そして馬券も、先々週を最後に当たっていない。

 6月6日、今年最初の2歳新馬戦、阪神5Rをダディーズビビット単勝一点で勝負し、勝利で飾った。次週の6月14日、函館5Rでは単勝4点で勝負し、的中し、その週はプラスになった。プラスとは言っても、100円だけだったが。兎も角、新馬で勝負しよう、と決めた。が、それ以来、勝利とは無縁で厳しい状況となっている。6月14日には246%に達した今年の2歳新馬の回収率が、現在95.73%となり、遂にマイナス収支に転落してしまった。このまま2歳新馬を続けるべきか、否か。迷っている。かと言って他に勝てる見込みがあるレースが存在するのかは、甚だ疑問だ。明日は、2歳新馬を続ける。それで負けたら、考えようと思う。回収率がここまで悪化した理由の一因は、実は、判っている。
 エイシンヒカリが好きだからだ。エイシンヒカリ産駒にしっかり賭け、尽く散る。別にエイシンヒカリ産駒全頭、新馬に出てきたら賭け様としてるんじゃない。新馬に向きそうな血統の時に賭けて、何れも散っている。と言っても未だ2回なのだが、その2回が僕にしては結構賭けている為、回収率が下がる一因になっているのは、間違いない。エイシンヒカリが好きだから、当たった時の喜びを何時も以上に味わいたいと思い、賭け額が上がる。だが、好きな馬なら、馬券は記念馬券だけにすべきだ。これはファンタジストの時に学んだ。ファンタジストの単勝は毎回それなりの額を買い、紙屑になった。推し馬が負けたショックと、お金を失ったショックが同時に来て、それが時に希死念慮となる。だから、ファンになった馬のレースは、勝負レースにしちゃいけない。精神衛生的にも、馬券的にも。頭では、解っている。けれども。

 ならば、今年の2歳新馬戦は、エイシンヒカリ産駒と心中するのか。この問いに対する答えがイエスになり兼ねないのが、ファンの怖い所である。が、ファンタジストの教えを、無駄にしてはいけない。応援と馬券は別。けれども、通常と同じくらいの額なら、賭けても良いと思う。だがその時には必ず心得ておかなければならない。応援と馬券は別だ、と。そして、忘れてはいけない。賭け過ぎれば、負けたという実感ともに希死念慮が襲ってくるということを。





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