ゆけ、クープドクール

 僕は、エイシンヒカリ産駒のファンだ。フィリーズレビューに2頭のエイシンヒカリ産駒が出走する。エイシンヒテンとクープドクール。どちらにも桜花賞に進んで欲しい。本番の桜花賞でエイシンヒカリ産駒が勝つ為にも、カードは多い方がいい。3枚しかない桜花賞への切符の内の2枚。狭き門。だが、50頭程しかいないエイシンヒカリ産駒が桜花賞を制覇する、そんなドラマチックな光景を目の当たりにする為にも、少しでも可能性を拡げておきたい。だから、可能なら2頭とも3着以内に入って欲しい。ただ、もしどちらか一頭しか3着以内に入れないのだとしたら、クープドクールに夢を託したい。クープドクールは未だ、底を見せていないから。正直、エイシンヒテンにはもう、お疲れ様と言いたい。エイシンヒカリ産駒のJRA初勝利、そして1勝クラス突破。けれども、前走クイーンカップでは、団野大成が完璧なエスコートをして、4着。感じたアカイトリノムスメとの絶対的な差。立ちはだかる壁。正直、僕にはエイシンヒテンが桜花賞でソダシや完敗だったアカイトリノムスメを撃破する姿は、想像すら出来なかった。僕は、エイシンヒカリ産駒のファンだ。けれども。競馬は冷酷だ。競馬ファンは、レース前はどんな夢を描いたっていい。だが、結果は冷酷だ。あの日感じたエイシンヒテンとアカイトリノムスメの絶対的な差。断言出来そうな位、覆せると想像することすら許されなかった冷酷な結果が、そこにはあった。だから、もういい。エイシンヒテンは、良くやってくれた。次は、クープドクール番だ。底を見せていない、未知なる可能性が、この馬には、ある。だから、託す。僕の夢を。彼女、クープドクールに。

 ゆけ、クープドクール!

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