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羞恥心を置いておく
やりたいこと探しの一環で、通常業務と違う領域に足を踏み入れてみた時に感じたこと。
私の仕事は広告コンテンツ(CM・Web/SNS・ポスターなど全般)制作で、クライアントに企画プレゼンをするタイミングからスタートすることもよくある。職種は大きく分けると、企画を考えクオリティに責任を負うクリエイティブ、予算とスケジュール管理・制作進行・納品までを負う制作部、クライアント対応や媒体を管理する営業部がある。制作部所属でプロデューサーという肩書の私は、基本企画を考える必要はない。でもそのアイデアを出してみることにしたのだ。
一番の理由は、打ち合わせ時に暇だから 笑(というのは半分冗談で半分本気なのだけど ‥)無論仕事の大切な役割として、企画が予算にはまるのかやネガはないかチェックしたり、過去資料集めたり色々やることはある。でもそれはあくまで企画が進んでからの話で、アイデア出しの初期のタイミングでは、ただただ出てくる企画に「面白いね!」「うーん、、ちょっと実現難しいね‥」みたいな曖昧な感想を述べるくらい。そんな自分がなんか歯痒く、このタイミングで何か他にやれることないのか、前向きに参加できる方法はないか、と考えた時にアイデア出せばいいんじゃない?と思ったのだ。
なーんだそんなことかと思われた方もいるやもですが、これがなかなかハードルが高い。zoom画面で複数の顔がこちらを向いている状況で「では〇〇さんから、企画説明お願いしまーす」と、選抜されたクリエイティブ陣が持ち寄った企画を順番に披露していく。そんな最中に突然企画を考えるチームでない人が割って入り、「あ、あの‥じっ、自分も企画考えてみました‥(テヘペロ!)」とやるのである。
想像してごらん………。
せっかく考えていったのに、みんなのアイデアを見た後で尻込みし、出せなかったことも数度。でも打ち合わせの後「何やってんだ‥」と落ち込んだ。つまらないと思われることよりも、出せなかった自分にモヤモヤした。この後に及んで誰かが「何か考えてきてくれた?」と聞いてくれるタイミングを待ってた気もする。 そんなこと絶対起こらないのに。
羞恥心は無くならないけど、一旦横に置いておこう。 恥ずかしいの存在が大きくなる前に、横から能天気な自分がハイハイ!と手を上げてしまう。そんなイメージで。
そう考え、えいや!で出してみた時の周りの反応は、意外にも好意的なものだった。どの企画が良いかとディスカッションする際に、私のを押してくれる人もいた。それも勿論うれしかったけど、企画を出すということを決め、実行できたことが一番うれしく、達成感があった。
踏み出す時は「恥ずかしい/人がどう思うか」より、「やりたい/自分がどう思うか」を優先する。
それ以外のことはひとまず横に置いておこうと思う。
見出し写真は、私が企画が息詰まったときに、手掛かりにする本です。
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