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試合再開に向けての準備って何?恐らくプロ選手になりきれていない僕の感想。

Bリーグも含め、各競技で試合延期や無観客試合の決断が下されてますね。

Bリーグ会見にてチェアマンが「これ以上の影響が出た場合には、3年間で培ったものがすべて吹き飛ぶほどのインパクトがある」と仰っていたのが印象的でした。

今日はこの言葉を聞いて感じたことをちょっとだけ。

≪結論≫
自分は、今回のような災害時に選手たちに対して「チームが稼ぐために今はプレー以外のことも頑張ってくれ」と言えるかどうか、言ったときに選手たちに心から理解してもらえる関係を普段から築けているか、そんなことを考えさせられて身が引き締まる所存な1日でした。

(※僕の運営してる3×3チームは今はまだ選手と年俸契約を結んだりしてるわけじゃないけど、今後そうなった日を想像した場合の話)


ちょっと話変わりますが、最近は大学生から「一般企業に勤めるべきかプロを目指すべきか」的な相談をもらうこともチラホラ。

僕は「自分がチームを稼がせる気概があるならプロ目指しても良いと思うよ」と答えるようにしてます。←偉そうにプロ目線。

だいたい皆んなキョトンとします笑

ネットや雑誌なんかでも「周囲なんか気にせず好きなことを貫け」的な意見はよく見るし、僕もその考えは大好きで何か判断に迷ったときなんかには思い出すようにしてます。

ただ、同時に必ず「その“好きなこと”は社会から必要とされているか」は考えるようにしてます。

JリーグもNPBも、Bリーグも、社会から必要とされているから成り立っていますよね。

試合に来て下さる観客の皆さんもそうだし、チーム運営を応援してくださるスポンサーさんもそう。社会の皆さんがその競技に興味関心を持ってくれて、「勇気がもらえる」とか「応援が楽しい」とか「地域経済への貢献として応援したい」とか、いろんな形で必要とされているんだと思います。

一流アスリートの武井壮さんも「世間からどれだけ必要とされているかがその競技(もしくは選手)の価値」と言ってました。

今でこそ必要とされている競技も、そこに至るまでは各競技ともに協会やチーム関係者などの死ぬほどの想いや努力があったはずです。

今だってマイナー競技の関係者は命がけでその競技が市民権を得られるよう努力してるはずです。(フェンシングの太田雄貴さんとかすごいですよね)


多くのプロ選手は「好きを仕事にする」を体現した人たちだと思います。

でもそれは、その競技自体が社会から必要とされるように努力してくれた先人たちのお陰でもあるということを忘れちゃいけないと思うのです。


また話変わるけど、

プロリーグって興行である以上は商売だし、商売であるからにはその目的は当然「お客さんに喜んでもらえる商品を提供すること」ですよね。どんな商売でも同じです。

チケット代が3,000円なら3,000円分以上の喜びや楽しさ、スポンサー費用が数百万円ならそれ以上の楽しさや喜び。

その喜びが提供できないなら、だんだん必要とされなくなっていっちゃうと思うんです。←偉そうに経営者目線。

そして極端に言えば、喜んでさえもらえればご提供する商品は試合や競技活動だけじゃなくて良いと思うんですよね。(既に各チームいろんな商品があるのは理解してます)

だって今、試合できないし。でも必要とされなくなっちゃ困るし。

試合の延期で少なからず時間に余裕ができるなら、(※フロントは代替会場やスケジュールの確保、関係各所への連絡対応など、死ぬほど多忙だろうとは思います)


選手が普段行かないようなスポンサーさんのところにご挨拶にいくのも良いだろうし(Twitterなんかでも結構よく見る案)、

ブースター向けに再開時の来場をお願いするテレアポを選手自身がするのも面白いし(某Jリーグチームがやってた)、

「選手があなたの名前を呼んでくれる一言メッセージ付き動画」みたいなのを数千円とかで販売するのも面白そう(芸能人が披露宴に新郎新婦へメッセージ動画を送るのが販売OKなんだから似たようなもんではないかと思う)。

※こういう活動が選手の人件費獲得に繋がるような価値あるものにするのは運営側の責任。ムダ働きにならないように。


すんごい話が変わるけど、僕の前職の保険業界って結構頻繁に主力商品が変わるんですよ。理由はいろいろあるけど、保険って社会の変化にめちゃくちゃ影響されるから。

例えば自動車保険なんかも人が運転してて事故したら運転者の責任(運転者が保険入ってないとダメ)だけど、自動運転の車が事故したら車メーカーの責任(メーカーが保険入ってないとダメ)になったり、とかね。※めっちゃ雑な説明。

何か1つの商品だけに精通してるようじゃ全然ダメで、常に「社会から今は何が求められているのか」を意識して、それに応じて主力商品を変えていかないといけないんですよ。←偉そうに会社員目線。

「いや、それはどんな業界も一緒でしょ」って思った人もいるかもですが、その通りなんですよ。でも、それを本当にみんな自分事として考えられてるのかなって思う。


前職の企業はいわゆる大企業だったので、世間的に言えばまぁ倒産する可能性は低い企業だと思います。

そのせいか危機感とかない人めっちゃいるんですよね。たぶん今も「コロナでうちも臨時休業になんないかなー」と思ってる人いっぱいいるはず。「今、自分が会社を稼がせる(倒産させない)ためにできることは」とか考えてる人はごく一部。知らんけど。


試合延期が決まって、各競技で選手の「再開に備えて準備を」ってコメントをよく見るけど、仮にその準備がワークアウトのことだけなんだとしたら、それはちょっと寂しいなって思う。

「好きを仕事にできた人の怠慢」なんじゃないかなって思っちゃうんですよね(言ってしまった・・・)。今のこの環境を作り上げてくれた先人たちにちょっと失礼というか甘えすぎなんじゃないかなって。他にもお客さんに提供できる商品ないか考えてみてほしいなって。

試合ができないってなったら急に暇、じゃ心もとない。もしもチェアマンが言うように本当に「これまでのものが全て吹き飛ぶ」ような事態になったときに、職を失っちゃうかもしれない。怪我でも引退でもクビでもなく、業界自体がなくなって職がなくなる。

そんなの嫌やん。バスケしたいやん。

僕は選手であると同時に、(埼玉ブロンコスの)ブースターでもあるつもりなので、そんな理由でチームが潰れたり選手の職がなくなったりしてほしくないと思っちゃうんですよね。

これは選手自身も普段から考えておくべきだし、チームも選手に対してプレー以外の価値を持ってもらえるように努力しておくべきだと思う。


別に、前述したような特別な活動(スポンサー挨拶とか、ファン対応とか、その他諸々)を無理してやる必要はなくて、何か1つでも普段と違うことを考えてみるだけで良いと思うんですよね。

僕はすべてのアスリートやプロ選手を尊敬してるし、今のチーム(自分の3×3も埼玉ブロンコスも)の選手はみんな好きだし、ましてや前職への感謝は人一倍だし、自分自身は全然何もできてないけど、せっかく色々考える機会があったので誤解を恐れずにあえて書いてみた。

周囲のみんなより少しだけ変なキャリアを歩んでる自分だから感じることなのかなぁとか、こんな考え方はプロチームの選手として未熟なだけなのかなぁとか思いつつ。

・・・

やっぱり誤解は恐れてるので、この記事はいったんはTwitterとかでは宣伝せずにここだけに置いておこうと思いますwww
読んでくださった皆さんの反応次第でTwitter宣伝するか決めよう。


と言うことで、会社員にもなりきれず、プロ選手にも経営者にもなりきれていない僕の個人的な感想でした。

ではまた。

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