見出し画像

【カナダ】ニュースの屑籠 番外編 アルバータ州で5月中にグリズリーベア?に襲われ2人死亡

5月25日夜7時ごろ、カナダ西部アルバータ州カルガリー市の北西部約80キロのウオーター・ヴァレー付近で、ウオーキングをしていたと推定される68歳の女性が死亡しているのが発見されました。警察の調べで、明らかに熊(グリズリーベアと呼ばれる大型の熊の可能性が強い)に襲われて死亡したと見られることから、この1件は警察の手から、同州魚類・野生動物保護局に移されました。

実は5月初めに、この現場から約24キロ離れたワイパラス・ビレッジというところで、カルガリー大学の教授であったデービッド・ラーツマンさんがやはりグリズリーベアと思われる熊に襲われて死亡していました。ラーツマンさんの写真が、以下にリンクされているカナダ国営放送の記事中にありますが、いかにも山慣れした屈強そうな男性です。

カナダ西部や北部の山岳地帯、山林原野ではグリズリーベアに遭遇することは、そう珍しいことではないとされていますが、人間を襲って殺すということはきわめてまれなことです。魚類・野生動物保護局では「今回の2件の不幸な出来事は、推定ではあるが、故意に人間に襲い掛かったというよりは、近くにいた子熊を守ろうとした母熊がアグレッシブな行動に出たのではないかと思われる」と述べています。

同局では、今、この2件のベア・アタックが同一の熊によって行われたかどうかを調べているそうです。

グリズリーベアは、リンクの記事にある画像やビデオで見るとよくわかりますが、いわゆるヒグマとかツキノワグマなどの日本で見られる熊と違って、平均体重が250~400キロ、体長が約2メートルとされている大型の熊です。中には、まれですが、体重約600キロ余、立ち上がると3メートルにも及ぶ巨大なグリズリーベアもいるというから驚きです。

さて、以下にリンクしている記事の中ほどに「山で熊などに遭遇したらどうするか」を紹介した4分26秒の綺麗な画像のビデオがあります。非常に面白いのでぜひご覧ください。

そのビデオでは、「見通しの悪い登り坂に差し掛かったらヤッホーとかエイホーとか大きな声で叫び、人間の存在を熊に知らせること」
「常に周囲に目を配り、物音に聴き耳を立てること。異常事態に素早く気づくこと」
「ペット(犬)が同行している場合は、必ずリーシュでつないでおくこと」
「もし、熊に遭遇してしまったら、走り出さないこと。熊と直接、目を合わせないで穏やかに話しかけながら、ゆっくり後ずさりして離れていく」
「それでも、熊が接近してきたらベアスプレーを熊の顔めがけて、2~3秒間、発射する」

などと説明しています。ほかに自転車に乗っていて熊に遭遇した場合についても解説しています。

日本でも役立つことがあるかも知れません。

https://www.cbc.ca/news/canada/calgary/fatal-bear-attack-water-valley-alberta-1.6041195




好き勝手にやっていますので、金銭的、経済的サポートは辞退させていただきます。ただ、スキ、コメントは大歓迎させていただきますので、よろしかったらお願いいたします。望外の喜びです!