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SAPユーザー企業のOutSystems活用による3つの価値 - 成功事例

以前の記事でもSAPユーザー企業のOutSystems活用事例を3つご紹介いたしました。

今回はSAPユーザー企業がどのような領域でOutSystemsで価値創造しているかということを、さらに別の事例をご紹介しながらご説明いたします。

SAPユーザー企業が持つ課題のうち、大きく下記の3つの領域が、リスクが低く価値が高いOutSystemsの活用の仕方となります。

 

1.ユーザーインターフェースの開発

SAPは非常に高度で洗練されている業務アプリケーションですが、それゆえにユーザーにとっては複雑で使うのが難しいという課題がある場合があります。ある海外の化学メーカーでも、SAPを導入したもののSAPが複雑で難しいためユーザーの利用拡大に課題を抱えていました。そのため、4,000人を越える社内ユーザーと数万のサプライヤーが簡単にSAPを使えるように、当初35個のモバイルアプリをOutSystemsで作ることにより、いつでもどこでも簡単にSAPにアクセスでき、データがリアルタイムで更新することを可能としています。

2.外部システムとの連携が必要なアプリケーション開発

SAPをシングルデータベースとして使うのが理想ではありますが、多くの企業にはSAPだけではカバーできないさまざまな業務、コアコンピタンスを生かすための複雑な要件が存在します。そういった場合、OutSystemsをハブとして、SAPやほかのシステムと連携させたアプリケーションを作ることで、SAP自体でのアドオンプログラムを回避し、SAPをシンプルなままに保つことができます。それにより、バージョンアップやパッチなどの作業を低コスト、ストレスなく実行することができます。
エネルギー企業であるEDPもSAP以外にオラクルやそのほかの業務システムを複数導入していました。新しい決済方法の採用の必要性やシステムパフォーマンスの低下から新しいアプリケーションが必要となりますが、複数のシステムをつないで作られたアプリケーションを改修するのは非現実的でした。そこで、OutSystemsをハブとしてSAPや金融機関をつなぐシステムなど複数のシステムをつないだアプリケーションを構築し、プロセスの自動化や顧客満足度の向上を実現することに成功いたしました。

3.固有なビジネスロジックの開発

1、2の事例でもそうでしたが、SAPでは実現できないビジネスロジックを必要とする企業様は非常に多くあります。そういった固有のビジネスロジックはまさしく企業の競争力の源泉のため、そこへの妥協はビジネスサイドからも許されるものではありません。物流企業であるGreen Cargoでは、デジタルイノベーションを実行するために、これまで大量にカスタマイズされていたSAP ERPとレガシー物流システムの刷新に取り組みました。
Green Cargoの競争優位を保つための車両基地や予測保守、カスタマーポータルといった固有のビジネスロジックを有したアプリケーションをOutSystemsで実装し、ビジネス価値を生み続けることを目指して取り組みを続けています。

上記3つのSAPユーザー企業のOutSystemsの活用はリスクが低く、高いビジネス価値を生み出すものでした。SAPがもつ業務領域の広範囲において、他のSAPユーザー企業もOutSystemsを活用しています。

SAPユーザー企業の皆様にとって、ビジネス価値をより早く、より大きく実現するために、OutSystemsの活用事例も参考にしていただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました。

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