「何をどうしたらいいか」

mipokoさんのこれは割と的を得た指摘だと思います。ただここまで社会が壊れてくると、「何をどうしたらいいか」という判断基準さえ見えなくなるのも事実で、その中で分かり易い強い言葉に惹かれてしまうという歴史によくあるパターンに陥るということも、、、「ナチスの手口を学べ」という麻生の言葉が思い起こされますが、これは権力側の思考で、私たちの側の対処の仕方で明快なものは見当たりません。

浜野安宏氏のいう「革命なんて簡単だ、自分の生活を変えればいいんだ、自分一人ではじまなければ不平不満で人生終わるよ」
もとても有効な一つの手段だと思いますし一定の広がりはあるでしょう。でもそれとてある層に限られた人しかできないのも事実。

ボクは人の生き様はどこまでも自由であるべきだと思いますし、その時代の社会規範などからも縛られる必要はないと考えます。
ただ、そういう人が生きる枠組みを規定している政治というのはそうはいきません。

昔、磯崎新が言い放った「何十年何百年とどんなに繁栄した国でも、壊れる時は10年にも満たない、歴史的には一瞬だ。ローマ帝国でさえそうだった」(言葉は正確ではありません)

近代に限って言えばイギリスフランスの覇権主義それに続くアメリカの覇権主義が元凶だとも言えますが、彼らはその歴史の末路を知ってるが故、安易に流れることに抗う努力をしているように見えます。日本の権力や支配組織にはその構造が全く見えません。

「人口減少が大変だ」「経済格差が止まらない」「技術力の低下が著しい」「食料エネルギー自給率低下に歯止めがかからない」等々
言ってる事は言ってるようですが、現実はそれを推進するような政策ばかり。そしてそれを容認する有権者。

「もうどうしようもない時には戦争で全て壊してしまえ」的空気が流れているのも事実だと思います。

話は冒頭の「何をどうしたらいいか」に戻ってしまいます。




mipoko
@mipoko611
若い世代が石丸に騙されたのは、橋下徹に権力を与え、安倍晋三に最長政権を与え、ひろゆきを有識者扱いする、ということを10年以上やってきた中高年世代の責任やな。若い世代は、弱者憎悪、倫理冷笑、金と力が全て、金と力がないのは自己責任、構造批判は「他責」、という世の中を見て育ったわけで。

弱者憎悪をむき出し、高校生すら嘲笑的に突き放す大都市首長。縁故主義で自分の味方を優遇し、法の隙間をついたグレー政治を繰り返し、弱者を冷笑する総理大臣。デマと冷笑の空しい論破ゲームを持て囃すメディア。こんな過酷な社会で学習するのは、「弱く見られたら終わり」という防御反応なのでは。

政治だけではなくテレビバラエティでも、強い立場の売れてる先輩が、弱い立場の後輩をいじり虐めて笑う、ということを日々延々と繰り返してるし。SNSでも「ウケ」「ネタ」「毒」が他者からの承認を得る手段となってるし(結果時々起きる失敗と炎上)。こういう中で大人になるのは過酷だと思う。

それと、若い世代は、戦争反対を大真面目に訴え、同世代や下の世代が外国の戦争に行かされるかも知れない法案に反対した若者が、権力者やその支持層から凄まじいネットリンチを受けるのを、多感な時期に横目に見ていたわけで、それも彼らの社会像に影響してそうな。

サイコパス的に他者を攻撃し嘲笑するトリックスターは、「強く」見えるのかも知れない。

あと、SNSではよく小さな生き物への優しさがバズったりするでしょう。そしてそれを喜んでる中に、ネトウヨがいたり、アンチフェミがいたり、ネオリベを内面化してる弱者フォビアの若者がいたり。ああいうの見ると、彼等は自分を弱者の位置においてるのかも、傷付いてるのかも、と思ったりもする。

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