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初級地域公共政策士の資格(その3:PBL①)

 noteを始めてまだ1か月でありますが、投稿を楽しみにしてくださるコメントをいただき嬉しい限りです。
 今年もどうぞよろしくお願いします!

 元日から石川県能登地方で大きな地震があり、noteを書いている1月1日夜時点では被害状況がはっきり分かっていない状況です。災害対応にあたっている地域の皆さま、そして被災された皆さまの無事を祈っています。

 さて、今回は「初級地域公共政策士の資格取得まで」の第3弾です。PBL(課題解決型演習)について書きます。

前回の記事はこちら↓

eラーニングを修了し、いよいよPBLへ!

 eラーニング10単位の受講を修了したら、いよいよPBLへ進むことができます。そもそもPBLってなに?という方もいるかもしれませんので少しだけ説明を!

PBL(Project Based Learning):課題解決型演習
 課題を設定・発見し、課題を自ら解決する能力(もしくは課題解決に向き合う能動的意識)を主体的に身につける実践的学習のこと。地域における多様な主体との連携を通し、実践の過程の中で思考・行動変容が促され、能動的な学習経験を得ることができる。
※検索すると和訳や定義が複数出てきます。こちらでは和訳を「課題解決型演習」で統一し、今回私が経験したPBLを私なりの解釈のもと意味づけをします。

 最近では中学・高等学校におけるアクティブ・ラーニングの手法で用いられることが増え始め、大学等の教育機関でも積極的に活用されている演習です。

PBLの事例紹介

 こちらは隣市が実施している中学校でのPBL。多様な主体(学校×企業×行政×コーディネーター)との連携を意識した展開で、役所として作成する報告書だけでなく生徒のプレゼン資料、そして生徒側と企業側のアンケート結果も公開してくれていて、事業にかけている担当者の熱量が伝わります。

 この記事を書くにあたって検索して見つけた大学でのPBLです。

グローカル人材開発センターのPBL

 僕が受講したグローカル人材開発センターのPBLについてです。
 このPBLは本来であれば期間が決まっていて、受講生同士のチームを組んで課題解決に取り組む現地プログラム(in京都)のようです。ただ、僕の受講時期がコロナ禍で遠隔地への移動が自粛されていたこともあり、リモートによるオンライン演習を行うこととなりました。

地域公共人材開発機構HPより

 演習の流れとしては、「①地域の課題を見つける」、「②課題解決のための取組を考え、解決に向け動く」、「③ある程度報告できそうなくらい活動して、PBL担当講師へ報告(プレゼン)」、「④プレゼンのフォローバックをもらい、次の動きを考える」というものでした。「考える→動く→プレゼン→フォローバック」の繰り返しです。もちろん地域課題というのはそう簡単に解決するものではないので、どこまでを演習のゴールにするか設定する必要があります。それによってPBLが半年で終わることもあれば1年ほどかかることもあると思います。
 それでは僕の場合、どのくらいPBLに時間がかかったかというと、

2022年1月…PBL申込み
    3月…オンライン面談(担当講師との面談、PBL内容の確認)
    3月…第1回プレゼン、フォローバック
    3月…第2回プレゼン、フォローバック
    4月…第3回プレゼン、フォローバック
     12月…第4回(最終)プレゼン、全体評価
2023年1月…PBL演習修了の連絡を受ける→修了証の発行

 という感じで、PBL申込みから修了まで約1年かかりました。
 第3回プレゼンから最終プレゼンまで期間が空いているのは、僕が設定したPBL演習テーマを実際に取り組むにあたって時間を要したからです。
 僕のテーマはイベント実施がとりあえずのゴールであったものの、当時はコロナ禍が重なって人を集めることが困難な時期でした。少しずつ人を集めるイベントができるようになったことでやっとイベントの企画提案や調整が展開でき、実際にイベントを行い、その実績報告とまとめを12月に報告したところ、これをもってPBL合格の講評をいただき修了することができました。

僕が行ったPBL演習のテーマ

 肝心なことをここまで書いていませんでした。僕のPBLテーマは、「防災運動会で地域おこしー地域コミュニティ主体の社会課題解決を目指すー」でした。大きいカテゴリーだと社会教育です。

次回にもう少し詳しく書きたいと思います。

 本来のPBLはチームで動くことが望ましいのですが、僕の場合は、自分が企画したことを既存の組織に提案し、一緒にイベントを実施するという組織巻き込み協働型でした。PBLの中だけの結論を書くと、地元の町社会福祉協議会や老人クラブの協力のもと、防災運動会の種目を既存の老人運動会に導入するという実績をつくったことでPBLを修了しました。
 テーマに「防災」を取り入れたのは、防災士という資格を取得していたことがきっかけです。せっかく取った資格なので、地域に防災士の資格を還元したいと考えてテーマ設定を行いました。また、公務員としてのワークキャリア(元社会体育担当)も活かして地域の課題を解決するという側面もあります。
これらはnoteのプロフィールに書いてあるWorkish actという概念にもつながります。いつかこれについても記事を書きたいと思います。

 文字数が多くなってきたので、詳細は次回の記事に書きます!(元々その4でこの記事は終わる予定でしたが、延長です)

PBLの担当講師は誰?

 PBLの担当講師については公開してもいい情報なのか分からないため伏せておきますが、大学で公共政策を専門に研究されている教授から指導いただきました。教授からは、地域の課題を見つけるアプローチ法、思考の解像度の高め方、EBPM論について公共政策の専門家目線で指南していただきました。受講生としてだけでなく自治体職員としても、地域課題や政策に向き合う姿勢を学ぶことができました。
 演習が終わって1年以上経ちますが、まだ直接お会いしていません。いつか直接お会いしてお礼が言いたいなと思っています。

次回予告です。

 次回もPBLの続きを書きます。僕が実施したプレゼンのこととか、PBLの実績として残せたことを書きます。
 2,000字前後で収めたいと思っていた記事も、今回は3,000字近くになってしまいました。
ここまで読んでくださりどうもありがとうございました!!