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画像生成AIで作品制作をした裏話をしてみようか(2)

さて、先日は画像生成AIで作成した投稿作品の「裏話」的な記事を書きました。
今回は、その続きを書いてみますね。

誰得?という気もしますが、自分の備忘録も兼ねて。

「こうやったら、こんなん出た」とか「こういう失敗があった」という情報は、同じように画像生成AIを使っている人にとっては、もしかしたら参考になるかもしれないな、と思いまして。

第三弾「フェルメール名画劇場」

日本の昔話、世界の昔話の方向に向かうと思いきや、次は世界の名画をネタにしてみました。

昔の有名な名画というのは、「パブリックドメイン」と呼ばれて、著作権が切れた作品となっており、二次利用が可能になっていることから、いじったら面白いんじゃないかな?というアイデアです。

また、実は今年に入って、徳島県鳴門市にある大塚国際美術館に行ったことにも影響されています。

ここは入場料は3,300円(前売3,160円)するので高いですが、マジでオススメです。

陶板によるレプリカとはいえ、原寸大で世界中の名画が集まっています。
私はパリのルーブル美術館やオルセー美術館にも行ったことはありますが、大塚国際美術館がショボいなどとは全然思いません。

話がそれましたね。

さて、第三弾はフェルメールの「牛乳を注ぐ女」「真珠の耳飾りの少女」のパロディでした。
なぜかこれらの作品は、世の中にパロディが多くて、よくネタにされています。イジりやすいのですかね。

実際のプロンプト

注)まずは上記の「生成AIで「フェルメール名画劇場」を作ったので見てみて」本編を見てから、読み進めることを強くオススメします。

ChatGPT-4+DALL・E 3です。
思いっきりネタバレになりますが、初っぱなからノーカットでお届けします。

我ながら、かなり雑な指示の出し方です。
しかし、AIがこちらの意図を汲み取ったのか、なんと最初から3枚続けて「すべて採用」というミラクルな結果になりました。

もちろん、これをどのように料理するかは、作り手(自分)によります。
「服装や体型がオリジナルと違うからボツ」
にするのではなく、
「少女時代という設定にしてしまえばいいんだ」
という柔軟な思考に繋げられるかどうか。

3枚目の画像も、受け皿がないのが画像生成のミスではなくて、「牛乳を注ぐ女」が器を置くのを忘れた、という設定にしてしまったほうが、あり得ないボケボケで面白いんじゃないか、という発想。

私がやることは、ストーリーを後付けすることだけです。


続きを見てみましょう。

登場人物を2人にしてみます。
こちらもノーカットでどうぞ。

下の2枚を採用して完成です。
恐ろしく効率がよい回でした。

上の2枚の画像は、「牛乳を注ぐ女」のイメージが違いすぎたので、「農家のおばさんのような」という曖昧な注文で、たまたまいい結果が出ました。

服装は上が黄色、下が青、というのは伝え済みだったので、それが反映されたものと思われます。

よく見るとディテールは異なっているのですが、思い通りの結果が出るまで何度も繰り返すのではなく、出てきた画像をどのように利用するか、という方向に頭を使うのがポイントかと思います。

改めてみると、私のプロンプトは、かなり端折っていることに気付きます。
主語を省略しているところもあるし、「もう少し」などの曖昧な表現は御法度だと思うのですが、なぜかうまく処理されました。

たまたまうまくいったケース、というだけかもしれません。

プロンプトはインタラクション

インタラクションとは、相互作用、やり取り、という意味ですが、出力された結果に対して、「素直に対応する」のが、ひとつの手法だと思います。

また、上のほうのやり取りでは、「いいですね!」「ナイスです」のようにリアクションをしています。

相手は機械なので、褒められたり認められたりして、嬉しい感情はないかもしれませんが、「この方向でいいんだ」と学習しているような感があります。
なので、あえて時々善し悪しのリアクションを送るようにしています。
もしかするとオカルトかもしれませんけどね。

【余談】イタズラ心で引っかかったこと

本編では使いませんでしたが、ちょっとしたイタズラ心で、真珠の耳飾りの少女が牛乳を注ぐところを作ってもらおうとすると、利用規程違反の可能性の注意が出ました。

作品としての公開は控えるべきでしょうが、この文脈ならいいかと思って載せてみます。

リンク:Open AIの利用規程

画像自体はリクエスト通りに作成してくれました。

利用規程を読み込んでも、どの部分が不適切なのかは特定できていません。
フェルメールの作品自体は、これまで散々パロディ作品が作られているので問題ないと認識しています。

考えられる要因は2つ。

1つは、単独の作品をパロディにするのは問題ないけど、同じ画家の異なる作品を混在させるのは、元ネタを知らない人を混乱させてしまうからかも、ってこと。

もう1つは、「少女」と「(牛乳の)乳」という 2つのキーワードが含まれたことで、児童ポルノや性的な要素を連想させた可能性です。

「真珠の耳飾りの少女が」に続けて、以下の文章を試しました。
牛乳を飲んでいる→OK
お茶をコップに注いでいる→OK
牛乳をコップについでいる→NG

うーん、2つめの可能性もありますが、結局よく分かりません。
まあいいか。


この回では、以下の2つの裏話を書こうと思っていましたが、結局「フェルメール名画劇場」1つだけしか書けませんでした。

📙 生成AIで「フェルメール名画劇場」を作ったので見てみて
📙 画像生成AIで「世界名画リレー」を作ったので見てみて

第四弾「世界名画リレー」の裏話は、気が向けばまた別途書くかもしれません。
今回はこの辺で。

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