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桂小金治さんに学ぶ

ご報告が遅くなりましたが、2021年4月14日より5月19日までの修行を終えて、無事に戻ってまいりました。

応援して頂いた方々、並びに修行への参加を認めて頂いた方々へ御礼申し上げます。

修行は結界修行となり、携帯電話は没収。娑婆の情報は一切遮断されます。福岡に戻って来たら緊急事態宣言が発令されていてビックリΣ(゚Д゚)

コロナの状況が悪化してました・・・

しかし、修行中は誰も発症せず、同期50名が一人も欠けることなく成満することができました。

さて、今回修行に参加していた中で、先生方から様々なお言葉を頂きましたので今回はそれをシェアしようと思います。

もちろん僧侶としての心構えについてのお話が多かったのですが、他の職種であっても、また今後生きていく上で大切にしたい言葉がありましたのでご紹介します。

少しでも参考になれば幸いです。

努力の上に辛抱という棒を立てる

修行中、先生から桂小金治さんのエピソードを聞きました。

なおこのお話は、こちらの本に掲載されているとのことでしたので早速購入しました。

値段は張りますが、金額以上の学びが詰まってますのでオススメです。

桂小金治さんについてはこちら

2代目桂 小金治(かつら こきんじ、1926年10月6日 - 2014年11月3日)は、東京府豊多摩郡杉並町(現:東京都杉並区)出身の落語家、俳優、タレント。本名は田辺 幹男(たなべ みきお)。桂小金治事務所所属。帝京商業学校(現:帝京大学中学校高等学校)卒業[1]。元俳優の山岸快は孫である。(Wikipediaより)

▼以下抜粋▼
友達の家にいったらハーモニカがあって、吹いてみたらすごく上手に演奏ができたんです。無理だと知りつつも、家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。
すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と神棚の榊の葉を一枚取って、それで「ふるさと」を吹いたんです。あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。
学校の行き帰り、葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。だけどどんなに頑張ってみても一向に音はでない。諦めて数日でやめてしまいました。

それを知った親父が「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。この棒の上に花が咲くんだ」と。

来る日も来る日も練習をつづけました。そうやってなんとかメロディーが奏でられるようになったんです。
得意満面の僕を見て親父は言いました。
「何か一つのことができるようになった時、自分ひとりの手柄と思うな。世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。錐だってそうじゃないか。片手では揉めぬ」

翌朝、枕元に新聞紙で包んだ細長いものがある。開けてみたらハーモニカでした。(中略)
あまりにも嬉しいものだから、お袋にも話したんです。するとお袋は
「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」
僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
いまでもこの時の心の震えるような感動は、色褪せることなく心に鮮明に焼き付いています。

感想

私は、「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。」という言葉を聞いてハッとしました。

よく"努力は実る"という言葉を耳にします。でも努力したつもりが上手く行かなかった経験もあるのではないでしょうか?

今回私は僧侶になろうと一念発起して修行に臨み、僧侶となるためお経の練習など努力もしたつもりです。しかし、最後、修行で辛いときに、その辛さから逃げようとしてました。

過去を振り返っても、〇〇大学を合格したい!と一念発起して努力したこと。試合に勝ちたい!と一念発起して努力したこともありました。

こういう努力は必ず辛い時がやってくる。そこを踏ん張れるか?辛抱できるか?が分かれ道なのでしょう。

自分は努力してるつもりでも、そこまでは誰でもやっている。自分しか見ないからそれに気づかなかったと思います。

皆さんは何か一念発起して、努力していることはありますか?

もちろんそれは大切なことです。しかし、努力までは誰でもやってます。その後、辛抱という棒を努力の上に立てたとき、それが開花するはずです。

この言葉で、これからきつい時でも自分に鞭打って頑張れそうな気がしてます。



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