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初恋 村下孝蔵 幻の3番?

SNSで「村下孝蔵」と検索をすると、「初恋 村下孝蔵 幻の3番歌詞 ライブVr」という動画関連のつぶやきがちょくちょく目に付く。

とてもうまく編集されてて、堀北真希さんの清楚な雰囲気と相まって6分半の動画をつい最後まで見続けてしまう。
30万回以上再生されているので多くの方が目にしていると思うけど、本当に「幻の3番」が存在すると思ってしまう人も多いようで、「幻の3番」が都市伝説のように独り歩きしている感じです。
動画投稿者ご本人もそれが気になったらしく、動画の解説で「初恋デモテープ」を音源に編集した旨を書き加えています。

「初恋デモテープ」というのは2014年6月25日に発売された「歌人撰集」という記念CDのボーナストラックとして収録された3曲のデモ音源のことで、プロデューサーの須藤氏によれば、初恋の制作過程の紆余曲折を皆に知ってもらおうと入れたということです。
同CDに載っている須藤氏の解説の最後にはこう書かれています。

“最後に収録された『初恋』デモ音源は、まず最初の詩をワンコーラスだけ歌い、次にかなり最終形に近い詩になり、そして完成したものにコーラスを入れたもののカセット音源である。おおむねこのような手順を踏んで名曲は誕生したのである。”

「幻の3番」と言われるものは、村下さんが最初に描いた詩と思われ、村下さんご本人の想い出と心の内の情熱をぶつけたような荒々しい歌詞です。
「初恋デモテープ」1曲目
鮮やかな虹のように 心ときめかせ 通り過ぎた日
あの頃がよみがえる モノクロの世界 初恋の人
張り裂ける想いさえ言えないで 遠くから見てただけ
君が笑う走る姿 今でも焼き付いて
取り戻せない震えた心 汚れた胸の奥
今はもう誰も あの頃のように

私の学生時代の片想いの心象風景はこの1曲目に近いので、私の動画にはデモテープバージョンを使っています。

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