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タミヤセメントでバルサ材を真空加工の話


※ しばらく前に書いてアップしてなかった記事です。

 以前すご腕のルアービルダーの方がやっていたバルサルアーをコーティング剤のなかに漬けて、その容器を真空にして中のエアを抜くやつ。めちゃくちゃすげえと思っていたんですけれども、私もちょっとやってみましたよ。思いつきでやるって面白い。

 私はUVレジンとバルサを使ってハンドメイドルアーを作っています。UVレジンジェルネイルのトップコートはほんとに面白い素材でマニキュアのような液を塗って、UVライトを照らすと1 〜2分で固まってしまいます。これはほんとに凄いと思う。だって乾かす時間て何でも塗料塗ったら10分ぐらいはかかるんかなぁって思ってるんですけど、10分あれば何色か塗れたりします。

 だけれども、1つ難点があって、バルサとUVレジンの相性ですね。バルサ材はすごく軽い木材です。世界で1番軽い木材です。軽いと言うのはなんでかって言うとスカスカしていて、中に空気が入っているんです。…そしてUVレジン。これは硬化する時に熱が生じるようです。この空気と熱の相性がよくないです。

 つまりバルサにUVレジンを塗って硬化させると硬化熱によってバルサの中の空気が温められます。そして、表面に塗ったUVレジンは気泡でボコボコとしてしまいます。あと、おそらくバルサに染み込んだレジンはUVが届かずに硬化不良になると思ってます。これはほんとに困っちゃう。そこでいろいろな対策を考えるわけです。


 対策1 は粘度の高いレジンを使って空気が膨張して押しのけてくるよりも強く抑え込んじゃうこと。これはとても有効だけど、スクリューアイの挿入部分とかリップの根本とか限定したところに向いています。全体につけるのはコストが高いのと、仕上げがボコボコしてしまうので向かないのです。

 そして対策2は、瞬間接着剤を塗り付けて、バルサの小さな気泡を目止めしてしまうことです。この瞬間接着剤での目止めはとても有効なんですけれども、塗り付けるのがちょっと大変で手がくっついてしまう事も多いです。(いいやり方を教わって楽にできはするんですけどね)値段も高くコストもかかる。そして、なんか目がツンツンしばしばして体に良い気がしないところが問題でした。

 もっと簡単に目止めができないかなと思って考えたのが、対策3でプラモデルのセメントを塗り付けることです。これは瞬間接着剤よりもかなりコストが安く、それなりには早く乾くと考えて導入しました。

 なので、最初はセメントを塗りつけてみたんですけれどもね、ちょうど小さなルアーを作っていたのでそのままどぶ漬けしてみることにしました。思いつきで。

 まぁこれは楽だなと言うふうに思ったんですよね。そしてどぶ漬けを1回した後にこれこのまま空気を抜けば真空処理ができるんじゃないかなと考えてイメージしました。…そう、いつもの行き当たりばったりセメントの蓋に穴を開けて、そこから百均の注射器を差し込んで真空に!すると、ボコボコ泡が出てきて、お手軽に真空処理ができました。

これは気持ちよかったなぁ。

良いアイディアだった。

 だけれど、この真空処理はそこまで有効ではないようで、3〜4回繰り返してやっと意味があるような状態でした。

 シリンジの針部分は1回目はピタリフィットしてたけど、すぐ穴が大きくなります。
そんな時はシリンジの針の途中に養生テープを巻くとパッキンの役割を果たしますのでエア漏れが少なくなります。

 面白い事が浮かんで良かったです。
これは本格的にルアーを作る時にも使えると思うのでやってみたいです。


もう一つ、こっちの方が興味あるし、いいアイデアだと思うのが…フレンチトーストにこの考えを応用したらどうかなと思っています。パッキン付きの容器に卵と牛乳と砂糖を入れて、パンを入れる。supのポンプで真空にしていく。そしたら一晩漬け込まなくてもフレンチトーストの下ごしらえが簡単にできるんじゃないかな?

近いうちにチャレンジしてみようと思う!!

楽しもう!

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