見出し画像

なぜドメインネームは「ドメイン」なのか?...ただしオーストラリアではドマイン

私は、以前オーストラリアに住んでいました。おそらく英語圏では同様だと思いますが、オーストラリアでは、不動産の事をドメイン(Domain)と言います(オーストラリアの発音的にはドマインと書いた方が近いのですが笑)。もともとドメインと言う英単語の意味は、「領地」、「領域」、「所有地」など、土地に関わるものです。故に、オーストラリアでは不動産の事をドメインと言い、家探しのウェブサイト等には「Domain」と表記があったのだと思います。

画像1

一応、私が高校生の時に使っていた(厳密に言うと、買ったけど当時全く使わなかった)1990年研究社発行の『ライトハウス英和辞典第2版』でDomainを調べたところ、
1. ⦅格式語⦆(学問・思想・活動などの)範囲、
2. ⦅格式語⦆領地;勢力範囲:the public domain 公有地』
と記載されており、インターネットに関するドメイン/ドメインネームに関する事は触れられていません。

さらには、既にインターネットの活用が一般化した2001年に発行された『Collins Cobuild English Dictionary for Advanced Learners(英英辞典)』も確認したところインターネットドメインに関する記載があり、『Domain is a set of addresses that show, for example, the category or geographical area that an Internet address belongs to』 とあります。インターネットアドレスが支配する分野や地理的領域を表す番地表示、と言ったところでしょうか。

私なりに考えたのですが、そもそも日本では「領地」や「領域」をドメイン(Domain)とは言わず、日本語を使いますよね。インターネットで利用するドメインネームが一般化したため、ドメイン(Domain)と言う単語をインターネット関連の外来語として使うようになったのだと思います。

一般的に、ドメインネームとかインターネットドメインと聞くと「インターネット上の住所ね」とさらっと解釈してしまう今日ですが、厳密に言うと、「インターネット空間における自身の影響や勢力が及ぶ範囲」になると思います。

つまり、ドメインネームは、ただ単にウェブサイトにアクセスするための文字の羅列ではなく、「誰の」そして「何の」ウェブサイトであるのか明確にするために、秩序ある文字列を使って登録されるものであると言えます。要は分かりやすく、誰にでも伝わるものが良いのだと思います。

インターネットドメインと言えばより明確だと思いますが、つまり、インターネットのドメインとは、インターネット上(=インターネット)の登録者の影響が及ぶ領域(=ドメイン)、と解釈できます。

影響が及ぶのであれば、なおさら会社名等と同一の文字列でドメインネーム+ウェブサイトの展開をした方がよさそうですね。看板を出す際、一部戦略的なものを除き会社名やサービス名と違う名前を書かないと思います。大企業も、中小企業も、老舗も、スタートアップも全て同様ではないでしょうか?

ドメインネームに関するお問い合わせは、Com Laude株式会社まで!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?