chatGPTは、Webマーケの仕事をどう変えてしまうのか考えてみた
みなさん、こんにちは。
岐阜でデジタルマーケティングをやっていますYoshi(@motoy0shi)です。
2022年末頃からTwitterを騒がしているchatGPT。chatGPTは、2022年11月に米企業OpenAIがリリースした対話に特化した言語モデル(とそのサービス)です。あまりの自然な返答に、私自身もとても衝撃を受けました。
私自身はAIの専門家ではありませんが、私のいるWebマーケティング業界、そしてWebマーケティングという仕事にこの技術がどんな変化をもたらすか考えてみました。
あくまで私見であり、根拠に基づくものではないので、僕個人の思考メモとしてぜひお読みください。
結論:chatGPTは強力なパートナーになりそう
私自身がchatGPTを使ってみて思ったのは、Webマーケティングを進める上での強力なパートナーになりそうだ、ということ。
ここで重要なのは、「パートナー」であること。Webマーケターという仕事は変容するかもしれませんが、完全に代替されるとは私は思いません。
むしろAIの知恵を使いながら、人間がよりよりアウトプットをつくっていく。そういった「共創」の時代になるのはないかと思います。
思い出すのは、全自動洗濯機です。我が家には、ドラム式洗濯機があり、洗濯物を放り込むと、洗いから乾燥まですべてやってくれます。おかげでその時間に仕事をしたり、本を読んだりできるのです。
ある意味、chatGPTも同じなのかなと。自分がやっている業務のうち、AIに任せられるものは任せてしまうことで、より本質的で価値がある仕事ができるようになるのです。これはとても良いことだと思います。
またchatGPTは、なかなかWebマーケに力を入れられなかった企業にも追い風になると思います。内製だと知識や人員の関係で対応できないけど、外注するとコストが高くて難しいという企業はかなり多いと思います。
chatGPTは、そういった企業の方にとってもWebマーケを助けてくれる優秀なパートナーになりえると思うのです。
WebマーケターにとってのchatGPT活用法
では、chatGPTはWebマーケターにとってどのように役に立つのでしょうか。僕のほうで思いつく使い方を4つ紹介します。
①マーケティング施策における壁打ち相手
1つ目は、壁打ち相手としての活用です。まさにAIがよき相談役として、考えや悩みを聞いてくれるのです。
例えば、LPを作成するときに何を書いたらよいか迷った時。これまでならLP作成に関する書籍を読み漁ったり、Webサイトで「LP 作成方法」とググったり、詳しい人に聞いたりしたでしょう。
しかし、chatGPTを使えば、すぐにLPに必要な要素を教えてくれます。さらには、商材を指定することで、その商材に合わせた内容にアレンジしてくれます。
セオリーを現場に合わせて落とし込むのはかなり負荷のかかる業務であるため、chatGPTはとても頼もしい存在になるに違いありません。
②クリエイティブづくりの案出し
2つ目は、実際のクリエイティブづくりの案出しです。先ほどがお悩み相談だとしたら、こちらは優秀なアシスタントになってくれるイメージです。
例えば、LPを実際に作る時は、構成案が必要です。chatGPTなら、教えてもらった要素を踏まえて構成案すらも作ってくれます。
どこにどういったコンテンツを配置するのか、またそれぞれのセクションでどういったことを書くべきなのかも指南してくれます。
ここからそれぞれの項目を肉付けしていけば、圧倒的に早くLPの構成案ができるはずです。
他にもセミナー企画を手伝ってもらうこともできます。ターゲットを教えてあげれば、そのターゲットに即したセミナータイトルをつくってくれます。ここから良さそうなものを選べば、考える時間が圧倒的に削減できそうです。
③コンテンツ作成の効率化
3つ目は、コンテンツの横展開の効率化です。
コンテンツはWebマーケティングにおいて避けて通れません。とはいえ、コンテンツづくりは相当な工数とエネルギーを使います。
例えば、セミナー1つとっても作成すべきコンテンツは多いですよね。
セミナーの申し込みページ
(告知のための)メルマガ文章
(告知のための)広告クリエイティブ
(告知のための)SNS投稿
そういった時は、媒体ごとのフォーマットに合わせてchatGPTにつくってもらうことも可能でしょう。セミナーの宣伝分をつくってもらい、Twitterへの投稿のため要約してもらうこともできてしまいます。
この手の業務は時間がかかる上に、頻発します。だからこそ、chatGPTの力を借りると相当な業務効率がはかれるのではないでしょうか。
④コーディングなどの技術的サポート
4つ目は、コーディングなどの技術的なサポートです。
自分でコーディングできてしまう人はよいですが、Webマーケター全員ができるわけではありません。
また仮にできても、他にもっとするべき業務があって時間が割けないことは多いはず。とはいえ、社内外リソースを使うとなると調整も発生するので大変です。
そういったときに、Webマーケターさん自身がコーディングをchatGPTにお願いしてしまうなんてこともできるかもしれません。
例えば、セミナー告知のためにポップアップをWebサイトに表示したい時は、コードをつくってもらえます。
当然、多少の調整があるのでそのまま使えるわけではありませんが、すぐに作成できるので、スピード感ある施策を打つことだってできそうです。
今後のWebマーケターに求められるもの
このようにchatGPTが私たちの仕事を手助けしてくれるようになった場合、Webマーケターには何が必要となるのでしょうか。
1. 正しくインプットするための言語化力
1つ目は、言語化力だと思います。少なくてもchatGPTは対話型であることから、正しい問いができなければ良質なアウトプットは出てきません。
そのためには、自分がどういったものを望んでいるかをきちんと言語化できる能力がより必要になると思います。
ある意味、新人スタッフに仕事を頼むのと似ています。「〇〇の資料をつくっておいて」では、どういったアウトプットを出せばよいか分かりません。「〇〇について、XXの観点から調べて、箇条書きでまとめて」みたいな言い方が必要になるでしょう。
同じように、アウトプットのイメージを人間がどれくらい作れるかが重要になるのではないでしょうか。
2. アウトプットの良し悪しを判断できる知識
2つ目は、アウトプットの良し悪しを判断できる知識です。もっと時間が経てば、ある程度解決されるかもしれませんが、現状としてアウトプットは必ずしも正しいわけではないようです。
するとアウトプットを評価するために、まだ人間側に知識やスキルが必要になるはずです。この評価の部分が残っている限りは、あくまでパートナーであり代替されないと思っています。
3. (人間との)コミュニケーション力
3つ目は、人間とのコミュニケーション能力です。どんなにAIが進化してアウトプットがよくなっても、それを判断し、意思決定するのはおそらく人間の仕事でしょう。
また実際の現場を動かしているのは人間です。そういった人たちに動いてもらうには、やはり人間が働きかけないと難しいでしょう。
だからこそコミュニケーション能力がより重要になっていくのはないかと思っています。
おわりに
この記事では、chatGPTを使ってみてWebマーケの仕事がどうなるか考えてみました。
正直まだ分からないことも多いですが、chatGPTは私たちWebマーケターにおいて強い味方になると思います。
Webマーケで結果を出そうと思えば、必然的にやることは膨大な量となり、優先順位を付けて、どこまでやり切れるかの話になることが多いように感じます。その点、chatGPTは仕事の効率を上げ、よりよいアウトプットを作り出す手伝いになるはず。
今後の発展を楽しみにつつ、来るべき時代のために自分が出せるバリューは何なのかを考えてみることが今重要なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事に関するご感想は、Twitterなどでぜひお寄せください。
→https://twitter.com/motoy0shi
※あわせて川手さん(@RKawtr)がよい記事を書かれているので、ぜひこちらもお読みください!
【追記】
chatGPTに聞いてみたら、いろいろ答えてくれました。そのうちGAと連携して解析してくれたり、オンデマンドで増えていくFAQが生まれたりなどの未来が来るかもしれません。
【追記2】
この記事のその後を書いた内容をWeb担当者Forumさんの連載で書いています。合わせてぜひお読みください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?