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Step#483|「でも」が元の自分に引き戻す。


降伏論 「できない自分」を受け入れる(高森 勇旗 著)

著者は、2006年に
横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団し、
プロ通算で1本しかヒットを打てずに
引退した
という、高森勇旗さん。

引退後、データアナリストなどを経て、
現在は、ビジネスコーチとして活動しています。

ある日、尊敬する経営者に
成功するためのアドバイスを求めに行った。
彼は私の話によく耳を傾けた後、
ほぼ無表情でこう言った。

「うーん。
ひとまず成功がなんなのか分かんないけど、
とりあえず、1回電車に乗るのやめてみて。
稼いでいる経営者、大体電車に乗っていないから、
そこから真似してみたら?」

「なるほど・・・」と上の空で返事しつつ、
私は内心とても考えていた。

その様子を見て、彼は少しがっかりしたような
表情でこう続けた。

「あの、もしかして今、考えてる?
考えてる限りは、永遠に成功することはないよ」


会話はここで終わった。
考えている限り、永遠に成功しない。
その言葉が頭の中で無限に反芻していた。

(中略)

数ある言葉の中でも、自己変革の最初の敵であり、
最強の敵となる言葉がある。

それは、「でも」だ。


(中略)

アドバイスを求めたのは、私である。
それに真摯に答え、提案をしてもらったにも
かかわらず、私はそれを否定するばかりか、
自分のアイデアが正しいかのように
相手に反論しようとさえしている。

相手からすると、
非常に不思議な体験だったであろう。

「でも」は、あなたを今のままの場所に
どどめさせる強力な引力を発生させる。


医学部受験時、成績が伸び悩み、
勉強法の本を読み漁りました。

成績アップのためなら
何でもするぞ!と意気込んだものの
読みながら、

紹介されているものを
揃えるには、またお金がかかる

ある人は●●と言ってたけど
別の人は▲▲と言っている

ここは取り入れるけど、
これは無理

自分を良い方向に
持っていくために
本を読んでいるのに
結局は自分が元の自分に
引き戻してしまう。

何が良くて、何が悪いかの
判断基準を持ち合わせていない
自分が判断を下しているわけです。

できる!と思ったことが
できなかった時は、
素直に認めて、すぐに改善を図る。

タイトルの通り、
自分を変えられる人は
素直な人であり、
過去の自分に
完全降伏した人です。

///
本を読んで、何かの学びになったとしても、
行動に移さないのであれば、
本を読む前と何ひとつ変わっていない。

///

別のページに書かれていた
この言葉も座右に置いておきます。

●今日の一歩
変わろうとする人が助言をもらった後、
「でも」を使ってはいけない。
「良いところを取り入れよう」という
発想も敵である。

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