東京からUターンして九州に戻り、半年たった

いわゆる大企業を辞めて、事業継承のため実家に戻った30歳が備忘録のために書き溜めていきます。

戻ることになった理由は今後書き溜めていきますが、東京との生活、仕事の違いについて備忘録も含めてつらつらと書いていきます。

東京とのギャップその1
■政治が近い
地方は特に政治との距離感が近い。もちろん人によって濃淡はあるだろうが、東京と比べると、政治への圧力、運動を行っている方が回りに多くいる。特に自身で商売をしているとなおさら、そのような運動機会を目の当たりにする。

東京の場合、通勤通学途中の駅前で応援演説をしているぐらいでそこまで身近には感じないが、地方で商売をやっていると、議員候補の方やその事務員の方が挨拶に来る、日頃お付き合いがある会社も総出で応援している等本当に身近にある。

人口も少ないことが一番大きな要因だとは思うが、それ以外にも、地方が故に民間ではなく行政の仕事に依存している会社が多く存在するため、行政の仕事のほうが民間よりも大きな金額が動き、各社必死になって応援を行っていると感じる。

そのような企業がなんだかんだで売上を伸ばし拡大している気がする

これがいいのか悪いのかはさておき、政治を身近に感じることができたことは本当に良い経験である

さらに今回市議会選、市長選もあり、改めて、私個人としても我々の商売をサポートしていただける代議士の方を送り込まないといけないと感じた。

代議士の方がいて初めて我々の声が届く、我々が実現したいことが実行される風潮があることは間違いない。
その意味では、東京と比べても代議士の方の力、価値は一定感じやすい。


東京とのギャップその2
■人材の能力について
これはいい意味でのギャップであるが、東京で働いている方と地方の方、良い意味でそこまで能力のギャップはない気がしている
少ない規模ではあるが、数十人を雇用している会社を経営する立場にあるので、人をマネジメントしなければならない。
実際に接し、一緒に仕事をしてみて思うのは、「すれた」人はほとんどいない。皆さん目の前の仕事を一生懸命やっていただける。そしてできないこともしっかりと教えればやっていただける、ということ。

但し決定的な違いがあるとすれば以下2点
①多様な経験がない分、やろうとしないできないことが多い
②情報の格差
走り書きなので正直きれいにはまとめ切れていないが、上記の二つは圧倒的な違いがある。
東京の場合、どんどん新しい仕事が降ってくると思う。
それに比べて地方は、それがなく、前例の踏襲だけでやっている印象を受ける。故に、新卒や若手の人の差は全くないが、40代を過ぎ管理職として全体の指揮を執る立場になった方々の差はすごくある気がする。
これは経験の差なのだと。そしてそれに加えて大企業と違い、地方中小は人材の育成プランなるものは全く存在しないので、何ができるようになっておけばよいのか、マネジメントに何が必要なのか、部長として何が必要なのかを明確に体系化できていない。故に人が育っていない状況であると感じる。
もちろん先代の経営者もそれをやらねばという意識はあるが、東京の大企業がどのような仕組みで動いているのか全く知らないため、場当たり的な対応となり、結局優秀な人材は育っていない気がする。

東京とのギャップその3
■数字管理
かなり細かい話になるが、経営上の数字の管理が全く持ってどこの会社もできていないように感じる。自分たちがやっている商売の原価・販管費がいくらであとどれくらい必要なのか、この辺りをきっちり管理している会社、管理会計がしっかりできている会社は少ない

東京都のギャップその4
■ブランディングについて
ココはどの会社も全く持って皆無。他社、顧客から自身をどう思われたいのか、そのためにはどのような一貫した戦略が必要なのかを練っている会社が0といっても過言ではない。正直地方の広告代理店は能力が低すぎる、また経営者もマーケティングの重要性を深く理解していない。ただ折り込みチラシ入れておけばよい、どのような商品があるかがわかれば売れる、みたいなことをまだ考えている。
やっぱり良い広告代理店、クリエイターが地方にいないのでこんな感じになっているのかなーと

東京とのギャップその5
■インバウンド取り込みの優先準備が低い
地方は人口が減少することがあまり前のように予想されている。それゆえにもっとインバウンド需要を取り込まないといけないが、私がいる市は数十万人規模の人口を持つため、あんまり意識できていない気がする
中途半端に商圏人口が存在し、その人口をあてにするればあと5年間ぐらいは問題なく商売できるので仕方ないかもしれないが、、、


他にもいろんなギャップがあるが、とりあえずパッと思いついたものを上げてみた。

そして最後に半年を過ごしてみて、会社の経営者としてやらないといけないことを記載してみた。

・今ある会社が県内でトップ、と呼ばれるまで成長させたい。
・そしてそこで働いていることを従業員やその家族には誇りに思ってほしい
・今いる従業員が大都市圏への会社へ転職したとしても、即戦力、むしろ転職先で働ている社員よりも、ハイパフォーマーとして認めれるように社員を育成・経験を積ませたい
・休みがとりやすい等、働きやすい会社環境を作りたい

こんなことができれば、県外に人が流出することもないのかもしれない。

稚拙な文章ではあるが備忘録として今後も書き溜めていく。





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