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新卒新入社員を迎え入れることが出来ない海外駐在員は、4月1日に何をすべきか?

こんにちは。よしです。先日、日本のニュースを見ていた時に「リクルートスーツが随分格好良くなったな〜」と感心しつつ、20年前の自分の就職活動時に、「あんなダサいスーツをよく着ていたな、、、」と一人で回想していました。。。

さて、本日は新卒新入社員を迎え入れることが出来ず、先輩面出来ない(笑)ちょっと寂しい海外駐在員に向けてメッセージを送りたいと思います。

1.日本独特の「新卒一括採用」について

日本にいると4月1日は多くの人にとって特別な日になると思います。特に新社会人の方々にとって、この日が入社式である事が多く、新たな門出としてこの4月1日を迎える事になるのです。新卒一括採用は日本では当たり前になっていると思いますが、数年前にベトナム人を連れて日本に出張した際、彼らが就職活動をしていた学生を見て「皆同じようなスーツや髪型をしている」といって驚いていました。ご存じの通り、海外ではこの新卒一括採用は「当たり前」ではないのです。

今更ですが、新卒一括採用のメリット、デメリットを「企業」と「学生」の立場から見ると、大まかに以下のようにまとめることができます。

新卒一括採用

出所:onecareer

諸外国では、キャリアアップやライフスタイルの変化に応じて転職することが多く、日本のような新卒一括採用はありません。私が駐在したシンガポール、ベトナム、タイでも全てそのような状況で、私も海外で採用する機会がありましたが、「新卒」を採った事は一度もありません。海外の学生達は卒業後すぐ就職する人もいますが、旅行や更に興味のある学問を学び直したり、卒業から時間を空けて就職する人が比較的多いように感じます。

2.自分の新入社員時代を振り返る

さて、前置きが長くなりましたが、ここでは新卒一括採用の是非を問いたいのではなく、現在海外駐在している人こそ「4月1日を大事にしたほうが良い」と提言したいと思います。

海外で生活していると、入社式に遭遇することはないので、意識しないと4月1日は風のように過ぎ去って行きます。ちょっとした先輩風を吹かすこともできません。しかしながら、今海外で生活している私にも、これを読んで頂いているあなたにも新入社員という時期があったのです。そしてその時に間違いなく「期待」や「不安」を抱いており、「将来は○○になりたい」という夢もあったと思います。

2000年に社会人になった私は、今年で社会人20年目を迎える訳です。社会人になるまでずっと実家で過ごしていた私は、社会人となり寮生活を始める事になるのですが、実家を出る際に母親がずっと泣いており、それを横目に大雨の中家を出たのを今でも覚えています。

社会人となり100名近い同期と約1か月間研修施設で「集合研修」というものをさせられた訳ですが、余りの居心地の悪さに研修施設を脱走した事もあります。もう時効でしょう(笑)

研修を終え、初めて着任する部署の上司が余りにも志村けんさんに似ていて、挨拶中に笑いがこらえきれなくなったのを覚えています。

1年目の仕事を通じ、自分が到底かなわないような圧倒的な力を持つ先輩と出会い、驚愕した事も覚えています。

初めてのボーナスは10万円でした。学生時代ではなかなか手にする機会がなかった額なので無茶苦茶嬉しかったのを覚えています。

1年目は全てが新鮮で、エネルギーに満ち溢れていました。皆さんもそうだったのではないでしょうか?

3.社会人20年目を迎え、思うこと。海外駐在員は4月1日に何をすべきか?

社会人となり20年が過ぎ、海外で生活している今はどうでしょう?日本にいると新入社員という存在が昔の自分を思い出させてくれ、新鮮さやエネルギーを取り戻してくれます。海外では新入社員を目の当たりにするケースがないので、自分で意図して振り返るしかありません。

振り返ると新入社員として私を送り出してくれた母の優しさを思い出したり、研修施設を脱走するような私を優しく迎えてくれた先輩やビジネスのイロハを教えてくれた先輩、そして朝まで10年後のビジネスについて熱く語り合った当時の同期などを思い出します。

少なくとも新卒一括採用を経験していない海外の人達は、このような事を振り返ることが出来ないのです。4月1日にこのように振り返り、再度新鮮さやエネルギーを取り戻せるのは「日本人だけ」です。それを海外での強みにするのです。

海外で生活しているからこそ、4月1日を大事にし、ご自身の新入社員の時を是非振返ってみてください。きっと、新鮮さやエネルギーが取り戻せると思います。一人で振り返るのが難しい場合は、ご両親や同期、当時お世話になった先輩に連絡をとってみるのも良いと思います。

最後に以下のイチローさんからの講話を自分事として聴いてみてください。社会人20年目の私も身が引き締まる思いになりました。いつまでも謙虚に精進したいものです。


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