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【コロナショック Week3】ダークサイドに墜ちていないか?ダース・ベイダーにならないために、今出来る事

 約2週間前、「コロナショックの今、何ができるかを考えてみる」の中で、映画鑑賞について書きました。そして宣言通り、この2週間で「スター・ウォーズ」の全シリーズを観終えました。スター・ウォーズのエピソード1から9までの9作及びエピソード4の直前を描いた「ローグ・ワン」、そしてシリーズの中でも人気キャラクターの「ハン・ソロ」を描いた2作のスピンオフ作品も含め、計11作を観た事になります。

 以下、ネタバレにならない程度にスター・ウォーズ(特にダース・ベイダー)について考察し、そして思いきり抽象度を上げて、今のコロナ時代に直面している私達に共通する点を考えてみたいと思います。

1.ダース・ベイダーはなぜ生まれたのか?

 スター・ウォーズの中で、圧倒的に人気のあるキャラクターは「ダース・ベイダー」ではないでしょうか?エピソード4から6の中で、悪役キャラとして圧倒的な存在感を示していました。しかし、ダース・ベイダーの正体は、本来銀河系の秩序を守る正義の守護者「ジェダイ」として君臨し、エピソード1から3の主人公であった「アナキン・スカイウォーカー」なのです。今更ですが、初めてスター・ウォーズを観た私にとっては衝撃でした。なぜ“正義の守護神”と言われた人物が、“ダークサイド”に墜ちてしまったのでしょうか?

 アナキン・スカイウォーカーの元々の特徴は

・正義感が強い
・向上心が高い
・ジェダイとして抜群の潜在能力
・母親思い
・恋人への愛

 一見すると、アナキンは非の打ちどころがない程、正義感や愛情に溢れ、そして能力も抜群に高かったのです。それが一変し始めるきっかけとなったのが、「母の死」です。タスケンレイダーという集団にアナキンの母は拷問を受けた上、殺されてしまうのです。そして、母親への思いが強かったが故に、怒りもその分増幅し、女性、子供関係なしにタスケンレイダーの集団を虐殺してしまうのです。「正」の感情が「負」の感情に変わった瞬間です。

 勿論、復讐しても母親が生き返る事もなく、逆に愛する人を救えなかった「無力感」に覆われてしまうのです。これは自分にどれだけの能力があっても、変えられない事実です。

 更に恋人であったパドメ・アミダラへの愛も深まり、ジェダイの掟では禁止されている結婚に踏み切ってしまうのです。そして愛する人を再び失う事への「不安」「恐れ」を強く感じるようになり、より「強い力」を求めてダークサイドに墜ち、「ダース・ベイダー」へ変貌を遂げてしまうのです。

2.ダークサイドに墜ちるのは紙一重

 アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに墜ちるまでの一連の流れを見ていると、「ダークサイドに墜ちるのは紙一重」だと感じました。そして、そのきっかけを生むのは「不安」や「恐れ」そして自分自身への「無力感」だと思うのです。

 思いきり抽象度を上げると、今のコロナの状況に非常に似ていると感じるのです。ウィルスという見えない敵に対する「不安」や「恐れ」は勿論、休業要請でお店を閉めざるを得なくなった人や、毎日在宅勤務をし、自分や自分の子供達の将来に「不安」や「恐れ」を感じ始めている人もいると思います。私も間違いなくその1人です。

 そして、仮に自分や愛する家族がコロナに感染し、命を奪われる事があれば、やり場のない「怒り」や「無力感」を感じ、アッと言う間にダークサイドに墜ち、自分が「ダース・ベイダー」になりかねないと思うのです。

 現状、以下のような状況になっていないでしょうか?

・意味もなくイライラしている
・何をしていても焦燥感がある
・政府もしくは他人の批判ばかりしている
・自分の言葉がきつくなっている

3.ダース・ベイダーにならない為に、今出来る事

 今のこの状況下で、自分が「ダース・ベイダー」にならない為にはどうするべきでしょうか?以下大きく2つが重要なポイントだと思います。

・負の感情を受け入れる
・仲間を大事にする

 ダークサイドに墜ちない為には、ダークサイドに傾きながらも実際に墜ちなかった人物を参考にすれば良いと思いました。それが、エピソード7から9の主人公「レイ」です。

負の感情を受け入れる
 レイもダークサイドへ傾きかけたのですが、実際にダークサイドに墜ちてしまったカイロ・レンを見て、ダークサイドの強さを得ても、決して辛さは変わらないということに気づいたと思うのです。そして自分の負の感情を受け入れたと思うのです。

 まずは、イライラする事や、焦燥感がある状態、そして他人を批判したり、言葉がついきつくなってしまう自分自身の「負の感情」を受け入れる事がスタートだと思うのです。今のこの混迷の中、それが無い事のほうがおかしいです。SNSなどで、既にポジティブに気持ちを切り替えている方や、新しい取り組みをされている方もいると思いますが、そういう方と自分を比較する必要もないと思うのです。「無力感」も感じると思いますが、一旦そういう負の感情全てを受け入れる必要があると思うのです。

 問題なのは、負の感情を持っている自分に“気づかない事”です。そうなると、知らない間にどんどんダークサイドに傾くと思います。

 一旦負の感情を受け入れた後も出来る事は限られると思いますが、一つ一つ出来る事から始めていけば良いと思います。言葉もポジティブな言葉を意識して使うなど、本当に小さな事から再スタートすれば良いと思います。

仲間を大事にする
 レイがダークサイドに墜ちなかったもう一つの理由に間違いなく「仲間の存在」があったと思います。同志の「レジスタンス」にはフィン、ポー、チューバッカ、ドロイドの仲間がいた他、レイに修行を施したルーク・スカイウォーカーや、最後までレイを信じた母親代わりのレイアの存在があったと思います。アナキン・スカイウォーカーには良い師匠はいましたが、レイのように信頼できる仲間がもっと周りにいれば状況は異なったかもしれません。

 本日私もある方から「何かサポートできる事はありますか?」とメッセージをもらいました。仕事も大変な最中だったので、凄く嬉しい一言でした。このような一言を誰かに送ることは誰でも出来る事ですし、些細な一言で救われる人も多くいると思います。「優しい言葉」を送ることに慣れていない人は、少し恥ずかしい事もあるかもしれませんが、それで救われる人もいると思います。小さな一歩ですが、まずは自分もそんな事から始めたいと思います。

3.スター・ウォーズファンに向けて

 上記の見解は、スター・ウォーズ(特にダース・ベイダー)を思いきり抽象度を上げて述べた私個人の見解です。熱烈なスター・ウォーズファンにとっては、大きな見解の違いもあるかもしれませんが、ご了承下さい。

 そして、私のようにこれまでスター・ウォーズを観た事がない人がいれば、この在宅の長くなる期間に、是非ご覧下さい。観た人それぞれ別の解釈があると思いますが、最高の名作だと思います。


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