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現地社員が本当に知りたい事。駐在員は「夢を語るより出来る事を語ろう」

こんにちは、よしです。いまだにランニング中は90年代の歌を聴いており、時代が止まっております。本日はWANDSの「愛を語るより口づけをかわそう」がランニング中に流れて来ました。今、”第5期version"とか出てるんですね!

この歌を聴きながら、フッと頭によぎった事を本日は書き留めたいと思います。

✓駐在員は「夢を語るより出来る事を語ろう」

フッと頭をよぎった事。それは駐在員は「夢を語るより出来る事を語ろう」です。「WANDSからなんでそんなとこに飛ぶねん」と思われそうですが。。。

さて、私も8年前に駐在を開始する前は「夢と希望」に満ち溢れていました。思い返してみると「夢と希望」は以下のようなものでした

・英語を使いこなすグローバルパーソンになる
・国籍に関わらず、チームを引っ張れるリーダーになる
・そのチームで圧倒的な結果を残す
・そして東南アジアのビジネスに貢献する

なんとなく良い事言ってそうですが、ツッコミどころ満載のかなり大雑把な「夢と希望」です。駐在前に具体的に「やりたい事」を語れる人もいるでしょうが、まぁ私の場合、全く大したことなかったです(笑)

✓現地社員はあなたの「夢」や「やりたい事」に1ミリも興味がないという事実

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さて、「夢」や「やりたい事」を持って駐在するのは勿論良い事です。その解像度が高ければ高い程、充実した駐在生活が開始できると思います。
一方で、残酷な事実なのですが、現地社員はあなたの「夢」や「やりたい事」に1ミリも興味がありません(笑)。

注意:これは駐在員に限った話であり、現地採用の方や現地で起業されている方には当てはまりません

以下がその理由になります。

 ・現地社員はあなたが「期間限定」の駐在員であると知っている
 ・現地社員はあなたが高給取りであることを知っている
 ・現地社員は高給取りの「出来る事」に興味を持っている

現地社員はフラッと日本からやって来た駐在員の「夢」や「やりたい事」に1ミリも興味なく、その人の「出来る事」に興味を持っているのです。

✓意外と難しい「出来る事」の棚卸し

手に職のある人や、最近ではプログラミングなどのスキルがある人は自分の「出来る事」を言語化するのはそう難しくないのですが、そうでない人にとって意外と「出来る事」の棚卸しは難しいものです。私もそうでした。そんな時は、「実際にやった事」をまずは整理し、そこから抽象度を上げて「出来る事」を整理するのが良いかもしれません。

一部社外秘を含むので、数字は隠しながらになりますが、私の場合、

【実際にやった事】
 ・XX億円規模のプロジェクトリーダーを経験
 ・自社初のXXという商品の製品化を成遂げた
 ・ゼロから新会社と新工場を立ちあげた
 ・50人規模の組織をマネジメントした   など
【抽象化して出来る事】
 ・少なくともXX億円規模のプロジェクトはリード出来る
 ・初めての商品でも、その製品化までのプロセスマネージメントが出来る
 ・新会社と新工場の立ち上げプロセスマネージが出来る
 ・少なくとも50人規模の組織はマネージが出来る  など

出来る事も更に細分化すれば、もっと解像度の高い「出来る事」が見えて来ます。抽象化から更にもう1段も2段も掘り下げると、必ず皆何か「出来る事」があるはずです。そして、現地社員にはまず自分の「出来る事」をしっかり説明し、後は仕事の中で結果を残して行く事が信頼醸成につながります。

✓これからの時代「出来る事」がますます大事になる

上記、駐在員向けに書きましたが、これからの時代「出来る事」がますます大事になると思います。リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが『LIFE SHIFT100年時代の人生戦略』で提唱した「人生100年時代」という言葉が現実になりつつある今、自分の「出来る事」をしっかり棚卸しするだけでなく、今からでも「出来る事」を増やし続けるように自分をアップデートし続ける力が必要だと思います。

WANDSの歌のお陰で色々考える事が出来ました。「愛を語るより口づけをかわそう」というのは良いフレーズですが、私の家庭でこれをすると揉め事になるので、そこは各家庭でご検討下さい。

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