見出し画像

なに読んでるの?の質問

本を開いていると、

「なに読んでるの?」

と聞かれることがある。

学校だと特に多かったかな。
今は職場の昼休み中に必ずなにかの本を開いているのだが、本を持ってくるようになってすぐの頃はよく聞かれたものだ。

まぁ、正直なところ、本を読んでいる最中にこの「なに読んでるの?」は鬱陶しい。
だけど、先日こんな素敵な出来事があった。

わたしの職場の昼休み。
わたし以外にももう一人、本を読んでいる方がいる。
お互いなにを読んでるかは知らない。
そしてお互い毎日なにかの本を開いている。

そんな状態が一年弱続いたある日、お土産を渡すついでに、少しお話をしたので、

「なに読んでるの?」

と聞いてみた。
(目上の方なので実際は敬語で。)

そしたら本のタイトルと概要を教えてくれた。いくつか質問して話すうち、相手の方からも、

「なに読んでるの?」

と聞かれた。
それから普段はどんな本をよく読むのかとかそんな話になったのだが、

・小説、新書、ビジネス書、エッセイ等々なんでも読む
・図書館や本屋さんでは本棚の間を歩き回って目に止まったものを開いてみる
・普段は気にとめない分野の本も、たまにはいくつか読んで勉強してみる

こんな共通点が浮かび上がった。
読書に対する姿勢や本の選び方が同じで、思わずすこし興奮してしまった。
相手の方もにこにことされていてとてもうれしいひとときだった。

わたしの本の選び方

自分で選ぶ

これに尽きる。

ただ、自分基準だとどうしても偏るので、とにかく図書館でも本屋でも、歩き回って目に止まったものを開き、少し座って読んでみて、さらに気になれば借りたり買ったりする。
これを繰り返す。

有名な本や広告されている本は、読む価値もあると思うし勉強にもなると思う。それだけ人気になっているだけの理由があるはず。
ただ、みんなが読んでいてみんながそのうちインプットしていく知識を横並びで自分も読んでいくのはなんとなく面白さを感じられないというか。

図書館や本屋の隅で忘れられたように置かれている本の中から、自分にとっての良書、というか、友のような一冊を見つけ出すことの方が、宝探しのようでなんだかわくわくする。
あとよくやるのは、滅多に本なんて開いていなかったと思う父親が、それでもたまに本を買ってくるので会いに行ったときにこっそり読む。
本屋によく立ち寄るせいで、見たことがある本が増えるのだが、これがなかなか、見覚えのない本ばかりなのだ。
父親は宝探しの天才なのかもしれない。

本を紹介するのはすきだけど、自分の指針が

自分で選ぶ

なのであんまり本紹介的なことはしたくないかな。
けれども、その本を読んだ体験を通して自分が感じたことや考えたことを書き綴るのは面白そう。近いうち挑戦してみよう。

最後までお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは夢を叶えるための資金とさせていただきます。