銭湯に行きまして

ガスの開栓が引越しの翌日となってしまったため引越しの日の夜は銭湯に行ってきた。

街の銭湯ってすき。
でもそう頻繁に行く機会もない。
前の前に住んでいた街には銭湯が2つあって、(当時住んでいた社員寮が風呂トイレ洗面が一緒だったから狭すぎたのもあって)たまに行っていた。
しかしその街も離れ、銭湯は今回2年半ぶりくらいになる。

番台は黒いマスクをつけた男性でちょいビビったけれど、多分マスクが品薄だから仕方なく黒いマスクなのだろうと思った(真相は知らない)。

外観からはこじんまりとした建物に思えたのに、脱衣所に入ると広々としていてテンションがあがった。

時間は23時30分。
しかしお風呂の中にはまだちらほらと人が。

カラカラとドアを開けて中に入り、椅子と桶を手に、適当なシャワーの前に座る。
このシャワーの水勢がすごくて。顔面にいきなり水がかかって恥ずかしかった。
多分誰も見ていないが。

水風呂行ったり来たりおばあちゃん

数人いた女性のうち、水風呂とお湯のお風呂を行ったり来たりしているおばあちゃんがいた。腰はすこし曲がっていたけれど、数十分の間に何往復もしていて元気。水風呂では水の出るとこに顔をつっこんでいた。儀式…?

わたしもお風呂を一通り楽しむべく、ジェットバスがあったので座ってボタンを押した。泡がすごいことになりすぎてまたひとり恥ずかしい気持ちになった。
泡に包まれていると例の水風呂おばあちゃんがジェットバスの隣のお風呂に入ってきた。お肌が綺麗。
わたしも引退後はお風呂通いしようかしら。とか思って再びおばあちゃんの方を見たら、お風呂の突起物にちょうど隠れていて見えず、一瞬溺れて沈んでいるかと思ってひとり焦った。
そんなことはなかったです。


お風呂からあがってもポカポカしていて気持ちが良い。
着替えていると、水風呂おばあちゃんもいつの間にか出ていた。
下着のままなにやら床を見つめて歩き回っている。ベンチの下を覗くなどしていたので、「なにかお探しですか?」と聞いてみた。

水風呂おばあちゃん「虫がね。黒い虫が走っていった気がしたから、見つけて潰そうと思って。」
わたし「え、あ、虫?ははは…」

虫がいたら嫌だけど、それよりおばあちゃん見つけて捕まえて潰すってすごいな。そのあともしばらく探してはった。執念がすごい。

街にきた日に街の銭湯

ってなんかドラマティックでいいじゃん。
と思いながら家に帰った。

また行こう。
調べてみたら他にもいくつか銭湯があるみたいだから、他のところも行こう。


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