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陰陽説

【陰と陽の考え方】
この世の成り立ちは、初めは混とんとした気の集合体であり、
明るく澄んだ「陽の気」が上昇して天を形成、
重く濁った「陰の気」が下降して地を形成。

性質の違う異なる二つの気の働きにより万物の事象が生まれ、
勢いが衰えたり盛んになったりするという考え方が生まれた。

陰陽の概念を表したマーク

陰と陽、それぞれが持つ性質を区分

【陰】静的エネルギー 【陽】動的エネルギー
 月          太陽
 闇          光
 夜          昼
 裏          表
 女          男
 静          動
 弱          強
 冬          夏
          
※一つのものは性質の異なる2つのものから成り立つ
(陰と陽を二つ合わせて一つ)

陰陽説は、二元論であり、天地の万物が全て二元素に分類される
1つのものを2つに分類=分類されるべきものは必ず、
1つのものでなければならない

(例)
・人間は男性を陽、女性を陰として仮置きできるが、
男性だけでも女性だけでも、人間としては不十分であり、
男性と女性がいて、初めて真の人間たり得る。
・1日は昼を陽、夜を陰として、昼と夜があって初めて1日となる。

【一極二元論】
一見、一つのものを二つに分類しているように見えるが、
実際には、一つのもの(一極=全体)は、
一極があってこそ、陰と陽二つの元素に分類できるという考え方ができ、
一極が無ければ二元は無く、二元が無ければ一極は無い

ところで、「陰」はマイナスイメージ、「陽」はプラスイメージを
持ってしまいがちですが、陰と陽はどちらが良くて、
どちらが悪いといった分類をしているものではありません。
「女性」という概念がなければ「男性」というものも存在しないように、
反対側の性質があってこそ、もう一方も成り立ちます。
また、「男性」と「女性」の二つの存在があり、
初めて一体である、「人間」という存在が成り立ちます(一極二元論)


陰陽説を別の確度から説明すると、昨今のコロナ禍で社会全体的に、
経済的ダメージも大きく、業種・業界によっては、
倒産、廃業されるところが少なくはありません。
この事自体は、一見「陰」ではありますが、
陰の中にも「陽」は必ず存在しており、
コロナ禍で逆に大きく業績を伸ばしている業種・業界もあります。
これらの事も、太陰太極図は表しており、黒色(陰)の中に白い(陽)の円が
描かれています。
これは陰の性質の中にも陽のエネルギーが潜んでいること、
逆に陽の性質の中にも陰のエネルギーが潜んでいることを示しています。
そして、黒と白が真ん中で完全に二等分されるのではなく、
互いに緩く交わり合っています。
この事は、陰が強まっていくとやがて陽へ、陽が強まっていくとやがて陰へと変化していくことを表しています。
(冬が極まると「冬至」、そこから春、夏に向かっていき、
夏が極まると「夏至」そこから、秋、冬に向かうように)


太陰太極図

【おまけ】
普段愛用しているネックレスが、
太陰太極図(Ying Yang 陰陽)をモチーフにしたものです。


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