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「ヘルペスウイルス性ぶどう膜炎」を患ってます。 21希望しかない日々

21
退院してからというもの、しばらくは一人では歩けず、病院もお散歩も付いてきて貰ったり色々旦那から手厚い保護を受けて、かなりお姫様気分の私w
頑張って毎日遠くを見る訓練を重ねてたおかげなのか知らんけど、病院に行く度に視力が上がり、2か月後の会社復帰前までには、なんと矯正視力で両目共に0.9をマークするまでに。
おおおお、見え方とか明るさは変だしガチャ目過ぎて気持ちが悪いけど、それなりに見えるじゃん! 手術の左目は毎日死ぬほど疼くけど、癒えていけば大丈夫なんじゃないかな?
もうね、希望しかなかった。
 
とはいえ、出来なくなった事はたくさんあった。色が良く分からないから、新鮮な野菜とそうでない野菜の見分けが付かなくなった。肉の色が分からないから、炒め物がしにくくなった。火が通ったのがどうかイマイチ分からないのよね。ほこりが見えないから、掃除は体で覚えてる通りの動きだけになった。父が亡くなって以来ずっとあげているお線香に火がつけにくくなった。歯ブラシに歯磨き粉を乗せるのもちょっと怪しいw つまり、色に関する部分と細かさと遠近感に関する部分(あれ、ほぼ全部じゃね?w)が苦手になったわけ。
だけどそんなの、失明に比べれば大したことなかった。見える、それだけで十分。
 
でもね、部屋にいると、外が明るい時って相対的に部屋の中が暗くなるじゃない、なんかいつも夕方の世界にいるようで、一瞬だけ絶望しそうになるんだよね。まあ絶望したところで何かが変わるわけではないので、予兆を感じるだけですぐに落ち着いちゃうんだけどw
暗い気持ちが続かない性格ってこういう時に便利。ヒプノセラピストの姉とかヨガの先生に、自分の辛い気持ちを受け入れなさいっていつも言われるんだけど、いやあ、なんかそんなに辛いって感じでもないしなあ。単純だからすぐに現実を受け入れられちゃうんだよねえ、悲観してる場合じゃないのよw
 
急性網膜壊死に至る頻度ってどれくらいなのかちょっと調べてみた。
おや、難病指定なんだね、全ぶどう膜炎患者の1%前後、その多くは失明するって。
 
「未だ診断基準がなく、発病早期における正確な診断と適切な治療がなされずに失明にいたる症例が非常に多い。」
 
https://www.nanbyou.or.jp/entry/2568
(難病情報センターHP「眼科疾患分野 急性網膜壊死(平成23年度)
」)
 
ほら、失明しなくてラッキーじゃん♪ その日にすぐ入院させてくれた先生方と病院に感謝だよね。
 
2022年8月現在、右目は炎症が起きたり治ったりを繰り返しているんだけど、それが珍しいことなのか部長先生に聞いてみると、「まあねえ、みんな初期でもっとぐっと悪くなるからね。奇跡的に進行がおさまったって感じだったから。」とのことだった。

あーあ、その奇跡は続かなかったのねw

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