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雑談の小径002

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自分をアップデート

元々あったもはや時代にそぐわない言葉のイメージを変更するために、しばしば公的に名称変更が行われる。
スポーツのルール、「婦」のつく職業、病名やら社名やら。
それとは別に、やってることは大体同じだが時代によって変化したり新しく使われ出す言葉もあったりする。この例はちょっとどうかと思うが、売春→援助交際→パパ活、みたいなやつ。
言葉は生きていて、その時代時代にそってどんどん変化していく。当事者やその周辺、大なり小なりの集団、あるいは言葉で商売する人達なんかが意図したイメージを付けるために発した単語のうち、インパクトの最も強いものが生き残る。変化を嫌う古い大人もいるけれど、そもそも日本語が発生して以来、古代から同じ形のまま定着しているものなんてそんなにないだろうに。

パソコンやスマホがあるのが当たり前になって、アップデートという言葉が定着して久しいが、いよいよ人間にも使われるようになった。

「自分をアップデート」

要は、勉強して、あるいは努力してスキルを身につけることと同義語なんだろうけど、勉強っていうとなんか強制されてるみたいで嫌な感じだし、努力するのも面倒臭いが、自分をアップデート! とか言うと、なんか今風で響きも良く、割と頑張れちゃうかも? みたいな感じ。
あー、最近リスキリングなんて音葉もあったね。あれは、俺たちわかってるぜ的に使おうとして失敗した例だなw

子供の頃はそれほど勉強に苦労しなかったせいか、勉強しろ勉強しろって親に言われたこともあまりなかったし、必死に勉強をしたこともなかった。今、新しい事を頑張って覚えようとしているが、勉強し慣れてないので、イマイチ進まないし、やりたいことに即座に反応できない自分にもイラつく。
自分が学生の頃にこの言葉があったら、もう少し勉強してただろうか? って考えたが、まあ、そんな言葉が生まれる時代でもなかったし、あったとしても、やらなかったことには変わらなかっただろうなとは思う。

はあ、真面目に勉強しよっと。

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