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「ヘルペスウイルス性ぶどう膜炎」を患ってます。 18髪の毛を洗ってもらう

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手術の日以来、目に水が入っちゃダメなので、ずーっと髪の毛を洗っていなかった。洗わないシャンプーみたいなのあるじゃない、スプレーして拭くやつ。あれも考えたけど、結局液体だし、なんか間違って目に入ったとかあったら怖いから、結局毎日濡れタオルで拭くだけにしてたら、髪の毛がごわごわになった。
元々ねこっ毛ではあったけれど、抗がん剤で全部抜けて以来、完全に復活せずに風前の灯火になっちゃった私の髪の毛、行きつけの美容師がシャンプー剤の質の大切さを説くので、良いものをそこから仕入れて、細いながらも健康な髪を維持し続けてたんだけどね。
 
退院の前々日かな、スタッフさんに洗って貰えることになった。フロアには介助付きでお風呂に入れる場所があって、そこで洗ってくれるんだって。おおおお、嬉しい、何日ぶりの洗髪かしら。普段は、朝もシャワー浴びるし夜ももちろん浴びる。ねこっ毛は一度全部濡らさなきゃ起きてくれないのw
何時になるか分からないけど、スタッフの手が空いたら呼びにきますねって看護日さんに言われ、わくわくで待ってたら、14時ころかな、小さくて可愛らしい感じのおばちゃんが呼びに来た。実はその風呂場は私の部屋の目の前にあったんだね、知らなかったよw
美容室のシャンプー台みたいな所に座って、おばちゃんが洗髪を開始、もちろん手袋付きで。わしゃわしゃわしゃわしゃ、かゆいところはありますか?こちらはどうですか?わしゃわしゃわしゃわしゃ。おおおおお、なんて気持ち良いのかしら、シャンプーって。
なんでも、数か月前に病棟でクラスターが発生したんだって、大変だったみたい、トーンの高い、でも優しい声でおばちゃんが話すのをうんうん聞いている私。
流しますね~、はーいお願いしまーす、おー温かい~。
「わあ!」急におばちゃんが嬉しそうな声をあげた。
「やわらか~い!猫の毛みたい!」
トリートメントを浸透させるために初めて手袋を脱いで素手で触って、おうちで飼ってる猫の毛と同じ柔らかさなんだってさw もちろんうちも実家の多頭飼いを自慢するよね、おばちゃん、「わあ!いいな~。」ってw
 
声の低い看護師さんがその日担当で、様子を見に来たついでに洗髪どうでした?って聞くから、すっごく気持ちよかった、天にも昇る気持ちだったよ、って答えたら、部屋を出て扉が全部閉まる前に、「気持ちよかったってー!」「わあ!うれしい!」って声が聞こえて、なんかめちゃくちゃ柔らかい気持ちになったよねw


ちょっと前に虹の橋を渡ってしまったガクの、7年前に実家に来た時の画像。子猫のおなかの毛の柔らかさは異常


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