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372. G7と同じでないと恥ずかしいとかとんでもない。日本には憲法14条があるのでLGBT理解増進法など必要性が全くない。
まず憲法14条に何が書いてあるのか確認しましょう:
第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
おっしゃるとおり、ここには差別してはならないと書いてありますね。とてもいいことだと思います。
さて、みなさんは「憲法」と「法律」の違いはご存じですか?
憲法は、基本的に国という権力組織が暴走しないように定められたものです。
わかりやすく説明されているウェブサイトがありましたので、そこから引用します:
憲法は、「国や国を動かしている権力者が、自分たちにつごうがいいような法律をつくって、国民が困るようなことをしてはいけません!」
と決めているルールのことなんです。
憲法も法律もルールですが、「誰がそのルールを守るのか」も違います:
法律は、国が国民に守ってもらうべきルールを決めたものです。
憲法は、国民が国に守ってもらうべきルールを決めたものです。
ですから、
法律は「守りなさい!」と言っているのは、国民に対してです。
憲法は「守りなさい!」と言っているのは、国に対してなんです。
話をもとにもどしましょう。
「憲法14条があるから法律(LGBT法)は作らなくていい」という考えはおかしいのです。
なぜなら、憲法14条の差別禁止を守るのは「国」ですが、
これから作ろうとしているLGBT法(理解増進法)を守るのは「国民」だからです。
これで納得いただけましたでしょうか。
参考資料
画像:UnsplashのWesley Tingeyが撮影した写真