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201.ゲイはなぜトイレや公園でセックスをするんですか?

現在はスマートフォンが普及しゲイの出会いアプリ、その他出会い系のアプリやサイトが多くあり、私が高校・大学時代を過ごした40年前〜30年前とは世の中が一変しました。前にも記事で書きましたが、私が大学生の頃はようやく「ゲイ雑誌」なるものが存在する、それも沖縄でも買うことができる!ということがわかっただけでも「世界にこんな異常な奴は僕1人じゃないんだ」と思えたものです。もちろんそれ以前からゲイバーは存在していましたが、現在のように数も多くなく、一般の人はどこにそんな店があるのかさえもわからないような状態でした。しかし、そんな中でも、「那覇市の○○公園で酔っ払って寝ていたらホモに襲われるらしいぞ」というような噂を耳にすることがありました。そしてバーにいったこともない大学生は興味津々で夜、その公園へ行くことになりました。このように、ゲイが他のゲイと出会うチャンスがあるのはゲイバーを除けば公園やトイレといったところがほとんど唯一の場所だったと言えるでしょう。

前の記事でも書きましたが、ハッテン場にはゲイ専用の屋内施設があります。しかしながら、それでも公共の場でセックスをする人たちがいます。それには人それぞれのさまざまな理由があります。「色々話す必要がない」「酒をおごったりおごられたりすることもない」「どっちの家に行くかで悩むこともない」「おおやけの場だからスリリングで余計に興奮する」など。他にも、既婚ゲイなどは屋内ハッテン場に行って知り合いや会社の人に出くわすとまずいと考える人もいます。きちんと付き合っている相手がいる場合も屋内ハッテン場は利用しにくいようです。「〜君は付き合っている彼氏がいるのにハッテン場で遊んでいたよ」などという噂が広まれば付き合っている人との関係が壊れてしまうかもしれません。こういったさまざまな理由で、自分の素性をあれこれ詮索されることもなく、今風に言えば「サクッと」性的な接触ができる公園やトイレなどが利用されているのではないかと思われます。

画像:Photo by Bob Brents on Unsplash