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被害者体質から抜け出すと、人間関係が変わる

夫は、未診断ですが発達障害グレーゾーンで、NPDかつモラハラ夫です。
私も、同じく未診断の発達障害グレーゾーンで、HSP気質がありカサンドラ状態に一時期陥りました。

夫は、それまで付き合ってきた人とは違い、真面目で私を一途に想ってくれる人でした。そんな夫を信じ結婚しました。
生活を共にすると、なぜかささいな喧嘩が増えていきました。お互いにお互いの行動を指摘し合い、相手にやめてほしいことが積み重なっていきました。イヤなこともあるけど、話し合いを重ねてお互いが改善することで、いつか仲のよい夫婦になれる日がくるだろう、そう思っていました。
けれど、夫から言われることに対応するのは私の方で、夫はあまり行動を変えませんでした。むしろ私に言われることへの、不満がたまっていくようで、それが原因のケンカが起こるようになりました。
私は鬱状態に陥りました。結婚し家事と仕事の両立でうまく生活を回すことができずに鬱になったと、当時はそう思っていました。

子どもを授かり、育児もほぼワンオペでこなしつつ、夫にはいつか分かってもらえると信じて、相変わらず喧嘩を重ねる日々でした。
そんな中でたまたま読んだ雑誌に、カサンドラ症候群のことが書かれていました。夫と感情を共有することができずに、どこか物足りなさを常に感じていた私は、自分がカサンドラ状態になっていたことに初めて気付きました。
SNSでむさぼるように情報を集めていきました。どんなにこちらが話し合いをしても、一向に気持ちが伝わらないことの理由が分かりました。
SNSで同じような悩みを抱える人が多いことも知りました。HSP気質と発達障害の組み合わせは比較的多く、機能不全家庭で育ったことにより、愛着障害を持つアダルトチルドレンとなり、共依存状態に陥っているということのようでした。

そんな中で出会ったのが「Joeメソッド」です。

モラハラ対策「Joeメソッド」のブログやインスタを読んでいくと、「私が被害者体質なために夫からモラハラ を受けてしまう」ことに気付かされました。
そもそも末っ子だったこともあり、生まれ育った家庭でつねに揚げ足をとられたり、ツッコミを受けるような立場にいました。漫才でいうボケとツッコミのようなことなのでしょうが、自分ではボケてるつもりはありません。夫とのコミュニケーションも、いつの間にかそのパターンに陥ってしまっていたのです。

そこで、「被害者体質」から抜け出すための行動をとることをしました。動作を大きくすることや、夫との距離感を保つこと、会話を短い単語で終わらせることなどを、少しづつ試していきました。
それにより、夫の態度は少しだけ変わっていきました。今まで完全に、夫から下に見られていたのが、立場が逆転するパターンも増えていきました。まだ完全ではないものの、夫からバカにした発言をされることは確かに減ってきました。

自分が被害者体質だと自覚した時点で、周囲への見方も変わっていきました。幼少期からの生き方が、周りにツッコミタイプの人を集めてしまっているようでした。
今まで親友だと思っていた友達も姉御肌の子が多く、私の言葉を訂正されることが多かったと気が付きました。その関係性に気付いた時はとても戸惑い、誰も信じられないという状態に一時期陥ってしまいました。ショックでこちらから友人に連絡を取ることを少しの期間控えました。
今まで遠慮してきた態度を少しづつでも変えていくことにしようと気持ちを整理し、それで離れていってしまうのならば仕方のないことで、むしろそれでよかったと思おうと考えました。それにより気持ちも落ち着いていきました。親友とは付き合い方を変えつつも、また連絡できるようになっています。ママ友関係の一部の方とは、残念ながらそのまま距離を保っていくことになりそうです。

自分が被害者体質だと気付くと、それまで築いてきた友人との関係性に疑問を抱き、付き合い方を見つめ直すことになるでしょう。周りの友人のほとんどがツッコミタイプだった場合、距離感を調整していくことで、孤独を感じる期間が訪れてしまうかもしれません。
ですが、それは新しく対等な人間関係を築いていくための大切な期間だととらえることができます。
自分を下げずに付き合っていける距離感を少しづつ知っていくことで、将来の自分を守ることにつなげていけるのではないでしょうか。

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