空が広い #3
語学学校では少しずつクラスのレベルが上がっていったが、使いこなすレベルにはほど遠い。
そう考えると日常生活で使うレベルは本当に中学生レベルでもしっかり勉強しておけば、あとは経験値を稼ぐために現地で働いたほうがいいのだろう。
語学学校には休み時間や授業が終わってから自由に使えるパソコンが数台置いてあり、みんなそれを使って連絡をとっていた。
当時はスマホもなかったので、向こうに行ってから初めて連絡をするためにHotmailのメールアドレスを取得した。
たしかSkypeをポーランド人に教えてもらったのを覚えている。無料で電話できるすごいサービスで毎日恋人と会話してるよ、と笑顔で教えてくれた。
向こうではいろいろなことが起きたが、人間関係の話が多かった気がする。結局、どこにいっても人は変わらないのだなと思わせる。
それと同時にどこにいても一緒なら海外も気候が好きだからとか、この人が好きだからという理由1つでそこにいる理由としては十分なのかもしれない。
国が違うと文化が違う、言葉が違う、でもそれがどうした?同じ人が住んでいて同じように毎日生活している。
複雑にしなくていい、難しく考えなくていい、シンプルにすれば自然と解ける問題ばかりだ。
いろんなことをシンプルに考えた時にふと見上げたニュージーランドの空はいつも見上げている空よりも広く感じた。
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