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NetZeroWatchの滑稽な脱炭素生活指針

Net Zero Watchは、世界のリーダーたちが COP26で気候変動を止めることができなかったことを受けて、滑稽な生活指針を作成・公開したということです。気候変動による「緊急絶滅の黙示録」という危機から地球を救うために、個人が行動すべき指針という内容になっています。

その内容は、①季節ごとに起こる不快な気象現象をすべて気候変動のせいにする ②暖房をヒートポンプに切り替えて冬に備える ③生活で不可欠な電気やガスなどを化石燃料からグリーンエネルギー由来の会社に切り替える ④グリーンな仕事に就く ⑤自分で炭素を回収するなどとなっています。

『ブラックユーモアーであることを理解して読んでみて下さい。

----- 以下、引用 -----

COP26は大失敗に終わりました。世界のリーダーたちは気候変動を止めることができませんでした。世界を気候変動の破滅から救うのは「私たち」にかかっています。

1995年の第1回COP以来、私たちは「午前0時まであと1分」という状況に置かれていると聞かされてきましたが、今でも、その時計の針は動き続けています。欧米の多くの国がCO2削減を大々的に発表していますが、世界的な合意は得られていません。そういうときだからこそ、個人としての行動を起こさなければなりません。

ここでは、気候変動による「緊急絶滅の黙示録」から地球を救うための生活指針を紹介します。

① 気候変動の影響を見る

気候変動があらゆるものに影響を与えていることを理解すると、見るものすべてが、気候変動の破滅的な影響を物語っているように感じる事でしょう。自然は死にかけており、気候も変化し続けています。

周りを見渡してみてください。 木の葉も色が変わり枯れています。木の葉が線路に落ちているという理由で列車の運行が打ち切られます。「本当の原因は整備不良ではなく気候変動なんですよ」と。秋の嵐で洪水が起こり排水管が詰まったりします。その裏には地球温暖化の大惨事が隠れているのです。

友人や隣人が天気に文句を言ってきたら、こう言ってやりましょう。雨、嵐も、身を切るような風も、すべては気候の大変動の兆候なのだと...

② 冬への備え

多くの人は、冬に備えてセントラル・ヒーティングを作動させます。今すぐ暖房を止めて、ヒートポンプに切り替えましょう。ヒートポンプは、冬の寒さをしのぐほどの熱量はありませんが、寒い冬を乗り切るための暖かい義理人情を感じさせてくれます。そして、寒い家に住むことで、地球全体の気温を下げることにも貢献しているのです。双方にメリットがあります。

③ グリーンエネルギー供給会社への切り替え

ガス料金の高騰により、ほとんどのグリーンエネルギー業者が廃業してしまいましたが、まだ残っている業者もいます。ソーラーパネルや風力発電、農場の糞からの廃棄物発電を事業にしている事業者を探しましょう。これにより、太陽が出ていなくても、風が吹いていなくても、「いいかげんな」電気に頼ることができるのです。

④ グリーンな仕事に就く

エネルギー集約型の産業が消えてしまえば多くの人が職を失います。新しい仕事を探さなければなりません。一足先に、緑の革命を進めている事業に参加しましょう。ロフトの断熱材や植物性ソーセージの製造者として訓練を受けてみませんか。

未払いのエネルギー料金を回収する借金取りや、貧困にあえぐ年金生活者のための市民相談ボランティアなどにも雇用が発生することでしょう。高給なホワイトカラーの仕事がお好みなら、サステナビリティ・ディレクター、環境コンサルタント、カーボン・オーディター、気候会議の代表者、補助金申請書記入の専門家などが求められている。将来、COP会議の代表者に加わりたいなら、持続可能な生活についてのレポートを書き、プライベートジェットを雇いましょう。

⑤ 自分で炭素を回収する

炭素回収技術は、未だ発展途上にあります。ビニール袋を口にくわえて、地球を破壊するCO2を吐き出せば、CO2が捕獲され自分だけの回収システムを構築することができます。ビニール袋を樽に入れ、樽がいっぱいになったら古井戸に落としたり、庭に埋めたりしましょう。外出するときには、古い乳母車に樽ごと持っていけばいい。面倒な場合は息を止め、自分自身が人間炭素貯蔵システムになって、寿命を迎えればいいのです。

私たち全員が気候変動に対して行動を起こせば、将来のCOP会議で、世界を救うことにつながるのかもしれません。

Net Zero Watchによる生活指針は、『ユーモア』をベースとした提案でした。読んだ後、お忘れください!


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