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お酒は心臓にいい?そうではないかもしれません

https://www.theepochtimes.com/will-a-little-drinking-help-your-heart-maybe-not_4383135.html

「たまに飲むお酒は心臓に良い」と思っている人も、新しい研究によって、その考えを見直す契機になるかもしれません。健康な生活習慣の重要性も明らかにしています。

これまでの研究では、軽い飲酒は心臓に良いという意見がありました。今回実施された大規模な研究では、「どの程度の飲酒であっても、飲酒は心臓病へのリスクが高い。アルコールの効用といっているものは、実は、軽い飲酒や適度な飲酒をする人が実践している健康な生活習慣によるものかもしれない」と結論づけています。
研究主任のアーガム博士が、米国マサチューセッツ総合病院のニュースリリースで述べています。「心臓血管の健康を改善するためにアルコール摂取を推奨すべきではない。むしろ、アルコール摂取を減らすことで、現在の摂取量に基づく程度の差はあるにせよ、すべての個人が心臓血管のリスクを減らす可能性が高いことを確認した」と。アーガム博士は、同病院の循環器専門医であり、MITのブロード研究所のアソシエイトサイエンティストでもあるそうです。
この研究においては、週に平均9杯のアルコールを飲んでいた371,000人以上の英国の成人のデータを分析しました。
これまでの研究と同様、この新しい論文では、軽~中程度の飲酒者の心臓病リスクが最も低く、次いで飲酒しない人であることがわかっています。酒量が多い人は最もリスクが高かったということです。
飲酒しない者に比べて、軽・中程度の飲酒者は運動量が多い、食事に野菜をたくさん取る、喫煙量が少ないなど、より健康的なライフスタイルを送っている傾向が認められました。
3月25日にJAMA Network Open誌に発表されたこの研究によると、いくつかの健康的なライフスタイルを考慮・実践することの方が、アルコールを減らす利益よりも大きいことがわかっています。
また、研究参加者から採取したサンプルの遺伝子解析を行い、飲酒による心臓リスクの大幅な違いを発見しています。飲酒量がゼロから週7杯の場合はリスクの増加はごくわずかで、週7杯から14杯になるとかなり高くなり、週21杯以上では特にリスクが高くなっています。
「重要なことは、米国農務省が「低リスク」とみなすレベルの飲酒(男性で1日2杯未満、女性で1日1杯未満)でも、心臓リスクの上昇が示唆されたことである」と研究著者らは指摘しました。
心臓のリスクと飲酒の関係は直線的ではなく指数関数的であるという発見は、Mass General Brigham Biobankの3万人以上の米国人参加者のデータの追加分析によって支持された。
つまり、飲酒量を減らすことは、1日に1杯しかアルコール飲料を飲まない人でも効果があるが、飲酒量が多い人では、減らすことによる健康上の利点がより大きくなる可能性がある、と研究者は述べている。


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