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ロシアの肥料、石油、ガスの輸出を阻止しようとする試みは「深刻な結果」をもたらすと警告

プーチン大統領は、ロシアの肥料、石油、ガスの輸出を阻止しようとする試みは「深刻な結果」をもたらすと警告した。

https://www.theepochtimes.com/putin-warns-any-attempts-to-prevent-exports-of-fertilizers-oil-gas-will-have-serious-consequences_4330928.html?utm_source=Morningbrief&utm_campaign=mb-2022-03-12&utm_medium=email&est=NxBGrDY8b6Y%2FHdqppQX5LJSZUzn4tTaAWqAjGEUmDXRKhrFtyEIowyg2FCnI1w%3D%3D

ロシアのプーチン大統領は、肥料、石油、ガス、金属の輸出を阻止しようとする試みは、「世界市場のこの分野と食糧一般に深刻な結果をもたらす 」と警告した。
ロシア国営通信社タスによると、プーチン大統領は10日に行われた政府メンバーとの会合でこのように発言した。
大統領はまた、「欧州の輸送船が ロシア製品を船に積んでいない」と主張した後、「物流の問題が続くようなら、ロシアと敵対しない他の国へ輸出を振り向ける」と、以前発言したロシア産業・貿易相のコメントを支持した。
ロシアに対する非友好的な国には、米国、カナダ、欧州連合加盟国などが含まれている。
この供給妨害はエネルギーキャリアである石油に関わっている。もちろん、液化ガスを含むガスにも関係する。また、肥料や金属など、広い意味での化学製品も含まれる。タス通信によると、プーチンは、「肥料に関しては、もちろん、これがさらに続けば、世界市場のこの分野と一般的な食糧に深刻な影響を与えるだろう」と述べた。
プーチンは、「ロシア製品の供給を妨げようとする試みは、世界経済にも悪影響を及ぼす。この場合、インフレは避けられないので、マクロ経済指標にも影響を与えるだろう」と述べた。
Firstsquawkによると、木曜日に、ロシア工業相は、モスクワに敵対的とみなす国への肥料輸出を一時的に禁止したことを発表した。
エポックタイムズは、ロシアが肥料輸出を禁止したかどうかを確認することができず、貿易産業大臣にコメントを求めている。
ロシア省庁は以前、同国の肥料メーカーに対し、輸出が海外市場に届くかどうか不確実であるとして、輸出の停止を勧告したことがある。
ロシア産業貿易省は、「外国物流業者の作業の現状と、それに伴うリスクを考慮し、輸送業者が円滑に作業を再開し、ロシア産肥料の輸出配送を完全に履行するための保証を提供するまで、ロシアのメーカーに対して、輸出用肥料の出荷を一時的に停止するよう勧告せざるを得なかった」と述べている。
ロイター通信によると、ロシアは毎年5000万トンの肥料を生産しており、世界全体の13%を占めている。また、作物や土壌の主要な養分となるカリ、リン酸、窒素を含む肥料の主要生産国でもある。
ロシアによるウクライナ侵攻の中、すでに世界中で肥料の価格が大幅に上昇しており、今後さらに物価への影響、食料価格の高騰が予想される。
しかし、ウクライナ侵攻以前から、国や大陸を越えて肥料を輸送するために必要なガス代の高騰もあり、肥料価格は大幅に上昇していた。その上、窒素系肥料の原料となる天然ガスが減少したため、一部の生産者は減産を余儀なくされ、ひどい場合には完全に生産を停止してしまった。
地政学アナリストで作家のゼイハン氏は、FOXビジネスの取材に対し、ウクライナ侵攻前から、世界は「現代史で最悪の肥料供給状況」に瀕していたと語っていた。
「肥料になる3つの原料(リン酸、窒素、カリ)はすべて絶望的な不足に陥っている。そして、たとえ明日戦争が止んだとしても、すでに手遅れである。北半球の今年の作付け時期には遅すぎる」とゼイハンは言い、この危機はブラジル、アフリカ、中東、南アジアに最も大きな打撃を与える可能性があると付け加えた。
これらの国では、「世界人口を支えるために必要な」十分な収穫が見込めなくなる可能性があるという。
「ここ2週間のように食料価格がかなり急激に上昇しているため、農家は、自分たちが一番儲かると思うものを植えるだろう。(米国が)生産と輸出を少しばかり増やすことは可能だが、ここで話していることの規模は、何億人もの人々のための十分な食料がないということである」と。
値段はともかく、どうしても手に入らない事態が続くだろう。始まったばかりでこれからが本番なので、この先、解消していくことを期待している。
この肥料禁止令は、西側諸国がここ数週間ロシアに重い制裁を課していることを受けてのものである。

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