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EU:ロシア産ガスの代わりになり得るエネルギー資源は?

ロシアのウクライナ侵攻後、EUは1550億m3/年のロシア産パイプラインガスをLNG輸入、石炭、さらには重油で代替する計画を開始したが、風力や太陽光で代替するガスの量は比較的少ない
 
供給の制約や銅、鉄、ポリシリコンなどの金属・鉱物の価格上昇により、風力発電所や太陽光発電所の新規建設を強化することは短期的には不可能である。EUの1550億m3の代替計画の内訳は以下のようになっています。

https://oilprice.com/Energy/Energy-General/Why-Renewables-Cant-Solve-Europes-Energy-Crisis.html?mc_cid=7758f126b9&mc_eid=84563077b7

  - 米国とカタールから 500億m3のLNG。
- アゼルバイジャン、アルジェリア、モロッコからさらに100億m3のパイプライン・ガス。
- バイオガスが35億m3。
- 風力発電と太陽光発電で225億m3
- 室温を1~2度下げることにより、100億m3
- エネルギー効率の高い改修により40億m3
- ドイツとベルギーの原子力発電所5基の停止を延期することにより、120億m3
- オランダのフローニンゲンガス田の増産による30億m3
- 石炭火力発電所からの排出量 200億m3
- 発電用重油の燃焼により100億m3

これから、風力発電及び太陽光発電の寄与は225億m3で、全体の15%程度であり、頼りになるのは化石燃料と原子力だということが分かります。

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