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政府、欧州へのLNG融通決定

産経ニュースによれば、

政府は9日、ウクライナ情勢の緊迫化で天然ガスの調達に不安を抱える欧州に対し、液化天然ガス(LNG)を融通することを決めた。政府の要請に応じた商社など日本企業がLNG船数隻分を欧州に向かわせる。日本国内の必要量を確保した上で欧州を支援することで、経済安全保障で協調する米国の要請に応える。
3月分のLNG融通量は数十万トン規模となる。日本全体の輸入量(令和2年度は7636万トン、日本ガス協会調べ)から見れば規模は限定的だ。ただ、融通による需要増大で短期LNG取引市場価格が上昇し、日本国内の電気・ガス料金に影響する可能はある。
EUは天然ガス輸入先の約4割をロシアが占める。ロシアがウクライナに侵攻すれば、米国はロシアに制裁を科す方針で、ロシアが対抗して天然ガスなどの供給を絞ることが不安視されている。

ここで、参考までに、日本のエネルギー事情、天然ガス輸入のデータを貼り付けます。

1)1次エネルギー供給分布

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2)電源構成データ

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3)世界のLNG取引状況

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3.11以降、原子力発電所の稼働が止まりました。電力需要を補うため老朽化した石炭火力発電所の再開とともに、海外から大量の液化天然ガス(LNG: Liquefied Natural Gas)が輸入されました。輸入額は、4兆円にも及ぶと言われていました。毎日、100億円以上を海外の天然ガス輸入のために支払っていたことになります。


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