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副業の屋号を決めるのはなんとも悩ましい。

副業を始めることにして最も悩んだことの1つは、個人事業主としての社名をどうするかです。

30代の頃に知り合った起業家の方から、社名に自分の名前を付けないことはとても勇気のあることである、というようなことを聞いてずっと頭に残っている。なるほど、自分の人生をかけた子どものようなものだから、名前を冠したいものだということらしい。その話を聞いてから、もし起業する事があっても安易に自分の名前をつけることはすまい、と漠然と思っていました。それから、20年近くが経ち、まさか本当に名前を決めなければならない時が来るとは。正直悩みました...

安易に名前は付けないけど、かといって、何か外した寒い感じになるのも避けたい。まぁこんなことをいってる時点で寒いんですけども。デザイン、マーケティング、広報に関わっていたので、いろんなセオリーが思考を遮ってくる。いろいろ考えては、自己否認の繰り返し。

そんな時に、大阪大学の「社会ソリューションイニシアティブ」(SSI)を立ち上げられた堂目教授のお話を聞かせて頂く機会があった。持続可能な共生社会で、命を大切にし、一人一人が輝く社会を実現することを目標とした、途方もない活動である。その堂目教授がこのように話された。

「正直、焼け石に水のような活動なのですが、何もやらなければ本当に焼けてしまうので。」

僕の身体を衝撃が走り、それこそ焼け石に降りかかるしずくのように心の中に迸った。その通りだ!できるかできないか悩んでいるより、やらなければならないことを実行することこそ大切なことではないかと。

50を過ぎて副業を始めようとした理由も、これからまだ人生を歩むのであれば、自分が正しいと思うことで、世の中の役に立てることに時間を使って行きたいと考えたから。なのに、いざとなると、うまくやれるかどうかをかなり気にしている自分に改めて気がついた。まず、1滴の水になろう。そして長い時間をかけて成果を出していけば良い。

そして決めた「WaterWorks」という名前。

小さな力かもしれないし、水のように特別ではないありふれた存在かもしれないけど、しっかり仕事して貢献する。映画制作会社のドリームワークスっぽくて語感が気に入ったし、「水道管ゲーム」というカードゲームと同名で、ボードゲーム好きの自分らしい。

「水を売るんですか?」「水道工事の会社?」と言われ、マーケティング的には最悪なネーミングでも気にしないことにして決めました。

ロゴのデザインは自分で制作したもので、下部の円弧は白い石で、結局名前の由来は残した。そこに、滴が落ちてくぼみ石を形成していく仕事を表現しました。

デザイン、コンサルティングなどで、いろんな課題を解決するお手伝いをしていきますので、よろしくお願いします。


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