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どうしてExcelを学ばなければならないのか

私は、今の初心者がExcelを学ぶ方法は間違っていると思っています。実に多くの人がExcelを学び始める際、Excelの実際の役割や必要性について十分に理解していないことがあるからです。それでは何のために勉強しているか、意味が分からないものを勉強していることになり、とても危険なことだと思います。

Excelというもの

「なぜExcelが必要なのでしょうか?」

これを理解せずにExcelを学習することはとても危険です。しかし、そのような学習が多く行われているのが実情です。まずはExcelの使い方や関数の勉強をしたら後からExcelはどんなソフトなのかの理解が追い付いてくるとも言われていますが、その結果、最後までその気付きが訪れないことも多くあり、幸運にもそれが訪れるのか、そうではないのかによって、Excelのスキルの差が大きく開いています。現状を考えると、その気付きが起きないことの方が普通にも思えます。

ExcelはWordやPowerPointに比べて特殊な面があります。文章になっているものはメッセージがそのまま伝わります。新聞や雑誌がそうであるようにです。しかし、その新聞や雑誌の内容がすべて数値の表やグラフだけで構成されていたら、内容がわかりますか?これは極端な例ですがExcelはこの数値やデータを表形式で扱うため、今作業しているものが何を意味しているのか分かりにくいのです。ビジネスにおいてこんなにも具体的ではないものは、一段階頭を回さないと理解できないものはありません。

このようなExcelというものを、何に使えばいいものなのか理解することなく勉強することはとても危険です。

Excelを学び始める前に、なぜExcelがビジネスにおいて重要なのかを考えましょう。

ビジネスの正体

ビジネスとはなんでしょうか。その答えを出すにはとても難しいですし、一人一人の価値観や考え方にも影響されるため、真の本質を捉えるのは難しいかもしれません。

私は、ビジネスは、人それぞれの存在価値を表現できる場だと考えます。

一般にわかりやすいのは、ビジネスは収益を上げるものだと考えれば、全員が共通で意識できることに近いかと思いますが、では、その収益を上げる活動の意味はなんですか?という答えは、非常に難しいです。

収益は会社を主人公にした考え方だと思います。収益を上げるのはなぜかの答えを簡単にするために、主人公を、ビジネスを行っている個人で考えてみます。そうすると、新たな価値観を見出すことができます。

その前にいわゆる個性について考えてみましょう。個性というものは、よく勘違いされています。奇抜な考え、奇をてらったことが個性と考えられていて、一部のビジネス界では、それがあたかも理想とされている場合もあります。しかし、ほとんどの仕事は、奇抜で気をてらったことではなく、安定して結果を残すことが重要です。すべてを奇抜なことでビジネスは行えないのです。また、その奇抜なアイデアも誰かの影響を受けていれば個性ではなくだれかの模倣なのです。このように個性だと思われている奇抜な考えは、ビジネスにおいては重要ではないのです。

なぜ個性の話をしたのかというと、個人を主人公にビジネスを考えると、ビジネスとは、個人個人が考えたアイデアを個性として表現する場だと私は思ったからです。

ビジネスのゴールは、おそらくだれがやっても結果は同じです。しかしその結果を迎えるためには、個人個人が自分の持っているスキルや特性をいかんなく発揮し、必ずゴールできる迎えることができるように知恵を絞ります。そのアイデアを出すことが、個性になります。このような個性は、自分自身の充実感や、自信に繋がるはずで、最終的に人間としての成長を促すものなのです。

つまりビジネスとは、個人個人のスキルで甲子恵を表現することで、個人個人が成長できるものだと私は思います。

ビジネスでのExcelの使い道

では、仕事を成功に導くために、ビジネスがゴールに至るために、個人個人が自分の得意なスキルで導いていくためにはどうしたらいいか。そのためのツールとしてExcelがあります。

ゴールするのに効率の良い方法を見つけたら、Excelを使って途中経過を効率化し、できるだけ自分では処理をせずにExcelが処理をしてくれるようにしておき、その結果を人間が確認し、うまくいく方法であれば、その方法を採用していく。そのようにすることで、早く結果を出すことができたり、自分自身の本来やらなければいけない営業や製造、販売といった仕事に集中する方法を編み出したりしていくのです。

これで編み出された方法こそが個性なのです。

内職の仕事の仕方から学ぶ

私は以前から、内職の仕事の方法が、ビジネスの教科書になると思っています。内職というと、正社員の仕事に比べると、下の仕事に見られます。しかし、実際には内職の仕事のスタイルの方がよりプロフェッショナルな考え方をしていると思います。

内職では、1つ作って1円といった、やった分だけの収入を得ることができます。この時点では確かに低賃金のきつい仕事なのかもしれません。確かに1つ5分で作るものを1個作って100円であれば、1時間では1,200の収入という計算になります。

しかし、1つを1分で作る方法で作るのであれば、1時間に6,000円の収入になります。

ポイントはどんな方法でなら1つが1分で作れるかを探し当てられるかがポイントなのです。

そのためにはまず1個普通の方法で作ってみます。もちろんこの時点では5分かかると思います。次に早く操作できると思った方法で試してみます。時間を計測し正確に作業できるかを調べます。また最も重要なのは何個作っても同じものが作られるのかの継続性を調べます。うまくいきそうならその方法を採用します。そこで終わりではなく、作業中にもっと効率の良い方法を思いついたら、そこでまた試してみます。内職の作業者はこうやって自分なりのいい方法を作り上げていっています。

1個1個では収入的に厳しいのであれば、それを効率よく大量に手数を少なくする方法を見出していくことこそ、プロフェッショナルなのです。

Excelは効率化をするためのもの、と言われています。内職の仕事の方法は、その効率化が仕事においてなぜしなければならないのかということとも強く通じます。

どうしてExcelを学ばなければならないのか

Excelを学ぶ際に大切なのは、なぜビジネスにおいて効率的な仕事が必要かを理解することです。機能の説明はとても多いですが、どのようにExcelを使うためにExcelを学ぶのかを分かったうえでないと、今の勉強していることが無駄になります。まずは機能を覚えれば何にExcelが使えるのかというのは後からついてくるということも言われています。確かに中の数割はそうかもしれません。Excelを活用できている人が一握りしかいないことを考えると、なぜExcelが使われるのかということが置き去りにされている表れだと思います。

ビジネスの世界では、限られた時間やリソースを最大限に活用し、効率的に業務を遂行することが求められます。Excelはこの課題に対処するための優れたツールであり、数字を整理し、複雑な計算を簡略化するのに役立ちます。ですから、Excelを学ぶことは、ビジネスの中で自分の仕事をより効率的に行う手段を手に入れることにつながります。

さらに、Excelを学ぶことで、数字やデータの意味を理解する力が養われます。Excelを使って数値を分析し、ビジネスの課題に対する解決策を見つけ出すためには、そのデータの背後にあるストーリーや意味を把握することが必要です。数字や計算式がなぜ重要なのか、それらがビジネスの方向性や意思決定にどのように貢献するのかを理解することで、Excelをより効果的に活用するスキルを磨くことができます。

最終的に、Excelを学ぶことは、個人の個性を輝かせる手段としても大いに役立ちます。ビジネスは個人のスキルやアイデアを最大限に生かす場でもあり、Excelを使って効率的に仕事を進めることは、自分自身を表現し、成長するための道を開くことにつながります。Excelは個性を磨くための強力なツールであり、ビジネスの成功に向けた一歩を踏み出す手助けとなるでしょう。

まとめ

Excelを学ぶことは、ビジネスの中で効率的な仕事を遂行するための不可欠なスキルを磨く一環です。その活動を通して個人の人間と成長することができるそのために勉強するのです。ビジネスの世界では、限られた時間とリソースを最大限に活用し、的確な意思決定を行う能力が求められます。Excelはそのための強力なツールであり、数字を整理し、複雑な計算を効率的に行う手助けをしてくれます。

しかし、Excelを学ぶことは単なるスキル習得だけではありません。Excelを使ってデータを分析し、ビジネスの課題に対する解決策を見つけるためには、その数字や計算式の背後にある意味やストーリーを理解する必要があります。ビジネスにおいて数字やデータがなぜ重要か、それがどのように意思決定に貢献するのかを把握することで、Excelをより効果的に活用し、ビジネスに価値を提供するスキルを築くことができます。

最終的に、Excelは個性を発揮し、成長するための手段としても活用できます。ビジネスは個々のスキルやアイデアを最大限に生かす場でもあり、Excelを使って効率的に仕事を進めることは、自己実現の一環となります。Excelは個性を磨くための力強いパートナーであり、ビジネスにおける成功への道を照らしてくれることでしょう。ですから、Excelを学びながら、ビジネスの本質を理解し、個性を輝かせる方法を見つけましょう。


そのような力の底上げは、私の使命だとも考えています。

そのためのひとつの方法として、Excelが何のために存在しているかがわかる書籍を執筆しました。

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