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参加者をしっかり観察する

こんにちは、よさそう®です。

今回のワークショップデザインでは、ワークショップを実施している最中のファシリテーターとして行うべきことのひとつ「参加者の観察」について書いてみます。

主役は参加者

まずワークショップの主役は参加してくださる参加者です。ときどきワークショップに参加してみると、どう転んでも、富士山の山頂から麓まで転がり落ちてもファシリテーターとかモデレーターと名乗っている人が主役のような状況に遭遇します。

そういう状況を見るにつけ、「ああ、この人は、周りが見えていないなあ」と残念になります。
その人が”カリスマ○○”みたいに持ち上げれていて、”信者”ばかりが参加者なら3万歩譲ってそれでもいいんでしょう。

でもそうじゃない人を集めたワークショップでそんな状態だと痛すぎます。
参加者が大人なら、それでもその場は持つでしょう。でも二度と参加しない人ばかりでしょう。

はい、ということで主役は参加者。ファシリテーターは参加者が安心安全に参加して、ゴールにたどり着くための支えくらいの意識で臨みましょう。

「楽しそうだからいい」ではない

参加者が安心安全に参加してくれているかを判断するために、「楽しそうにしている」という状態を基準にしている人、いらっしゃると思います。

もちろん楽しそうなことは大切です。
でもあなたのワークショップの参加対象が”大人”だったら「楽しそうは作れる」ことをお忘れなく。かなり前のCMのキャッチフレーズ「かわいいは作れる」じゃないですけど、大人は表面的な感情は作ってくれるものです。

ファシリテーターとしての技量をあげていくには、「本当に楽しいのか?」「本当に安心して場に臨んでいるのか?」に目を光らせる必要があります。

もちろんあなたの感覚や主観だけで判断を終わらせることなく、きちんと終了後のアンケートや後追いのヒアリングを行いましょう。これらを積み重ねることで、主観と客観のギャップを少しずつ近づけていき、自分の言動を俯瞰して評価できるようになっていきます。

人それぞれのサインを見逃さない

参加者を観察しはじめると、人はさまざまなサインを出してくれていることに気づくと思います。

顔は笑っているけれど、手や足はそわそわしている人、立ち上がってグループワークしているけれどつま先は外側に向いている人、楽しそうにグループで話しているけれど、手元ではペンや紙を触り続けている人。

すべて緊張をほぐそうとしたり、その場に少し不快を感じているサインです。

いっぽうでグループワークがはじまってもむっつりとだまり続けたり、頬に両手をつけて肘をついている人といった、一般的には退屈していたり、話したくないというサインを出している人もいます。

でもこうした人には、それが集中や熟考している状態だったりする人もいます。

観察と たしかめ のために早い段階で休憩を入れる

このように見た目と感情にギャップがあるケースは多々あります。

だからあなたの観察と実際の一致度を確かめるためにも、参加者に話しかけてみることが大切です。そのためにも私はワークショップの早い段階で休憩をいれています。

その休憩時間に気になった参加者に話しかけてみます。もちろん「楽しいですか?」とかストレートな聞き方はしません(笑)大人は嘘でも「楽しいです」と返してくるので。

雑談な感じでいくといいと思います。「今日はどうやってこちらまで?」とか「いい天気ですね」とか。

そうした会話から、本当に退屈していそうなのか、その人のペースで考えたり、思いを巡らせているのかのサインが垣間見られると思います。

あなたが話しかけて緊張感が漂うのか、リラックスして会話してくれるのか、話しかけたことにストレートに返してくれるのか、自分が話したいこと伝えたいことで返してくるのか。

それらすべてが参加者の発するサインなので、しっかり見ていきましょう。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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それでは、また。

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