ワークショップの道具箱:人形
こんにちは、よさそう®です。
今回からワークショップ編では、私がワークショップで使っている道具をご紹介していきます。道具はワークショップを支える環境デザインの一つとして、そして安心を感じてもらうための一助として活用しています。
みなさんの場作りでも役立てそうなものがあれば、どうぞご活用ください。
ということで、第1回目は「人形」です。
人形の使い方
私がワークショップに一緒に連れて行く人形たちです。映画やアニメのキャラクターのフィギュアなどですね。
普段は書斎に飾っております。
この人形たちをワークショップの会場で、グループで座っていただくテーブルにいくつか置いておきます。
ひとまず準備としてはそれだけです。
人形に期待していること
人形には場面ごとにいろいろと期待しています。
場が始まる前は、参加者が手持ち無沙汰になったときの手遊びの道具として、そして先に到着した参加者同士の会話のきっかけとかですね。
「これ、なにに使うんですかね?」といった一言から、会話が始まったりします。
それから、ワークへの組み込み例で詳しく紹介する、直接いうと角が立ちそうな発言の代弁者としての役割を期待しています。
ワークへの組み込み例
人形をワークに組み込むのは大人同士がちょっと真面目な対話をしないといけないケースで、私はよくつかいます。
たとえば「いいづらい、指摘しづらいことがあるときは、『あなたの発言に、●●だ、と人形が言っています」と使ってみてください」といった感じです。
人間関係ができていてフランクに話せる組織だと人形の出番はないものの、そうではない場合、いまいっておかないといけないんだけど、人間関係上いいづらい、でも言わないと!みたいな場面で効果を発揮します。
言われる側も面と向かっていわれるよりも、お人形というクッションを挟むことで、ちょっと柔らかくなります。
そして人形は発言に対して指摘しているので、お互いに自分という主体ではなく、発言と人形という自分と離れた存在同士で起きていることを客観的に眺められます。
それによって、指摘された側は自分の言動を省みるきっかけになり、意見や考えの軌道修正がしやすくなる効果もあります。指摘する側も、ワークショップが終わった後に「あのときほんとうはこう思っていたんだけどさ」という”後出しジャンケン”がなくなるので、対話する場で、きちんと対話する重要性を気づくきっかけにもなります。
今回はワークショップで使う道具として人形をご紹介しました。もしあなたの場でも使えそうでしたら、ぜひご活用ください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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それでは、また!