お菓子コーナーの大切さ
こんにちは、よさそう®です。
ワークショップデザイン、特に大人が対象で、緊張感が高かったり、初対面の人が多いときに、場をほぐす間接的な仕掛けとして「お菓子コーナー」をよく活用しています。
今回はお菓子コーナーの大切さについて書いてみます。
お菓子コーナーとは?
ワークショップの会場の片隅にテーブルの上にお菓子を広げておく場所です。参加者が座るテーブルとは別にテーブルを用意するのが肝要です。
期待効果
お菓子コーナーを作ると、場をほぐすうえでいくつかの間接的な効果が得られます。
まず座席以外の逃げ場を作れます。会場に早く着いてしまった人にとって、あとからくる初対面の人と、「そこにいなければならない」というのはとても緊張してしまうものです。
座席以外に自分で選ばえる場所を作ることで緊張を和らげられます。
2点目としては会話のきっかけを作れます。
たとえばたまたま同じタイミングでお菓子コーナーにやってきた二人が、お互いについていきなり話すのではなく、食べているお菓子について「それおいしいですか?」とか「これおいしいですよ?」とか「これ懐かしい」といった言葉をきっかけに自然に会話がはじまったりします。
お菓子という媒介のおかげで、プライベートに突っ込まれることなく、安心して会話を始められます。
最後にお菓子をテーブルに持ち帰って、テーブルのメンバーと分けることで連帯感を生み出せます。
京都大学の元学長の山極壽一さんの著書「スマホを捨てたい子どもたち: 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方 」でゴリラと人間の違いは、人間は食べ物を仲間と分け与えられると紹介されていました。
人は食べ物を介して、同じ側であると感じ、安心できる性質を備えています。レストランや居酒屋で取り分けたり、食べ物きっかけで会話が弾んだりしますものね。
だから言葉はなくても「おいしいですよ、食べませんか?」と分け合うことで、その場を和らげる効果が期待できます。
私のお菓子コーナーの作り方
こんないいことだらけのお菓子コーナー、私の場合、お菓子を置くためのテーブルを用意します。その上に、飴やチョコレートなどのお菓子をおきます。これだけでも十分なお菓子コーナーです。
そこに3つの要素を加えるだけで、さらに素敵なお菓子コーナーになります。一つずつ解説します。
1.個包装のお菓子を用意する
初対面のかたがどういう背景で、普段どのような生活をしているかわからない場で、むき出しのお菓子を素手で触れる環境自体に嫌悪感を持つ方がいらっしゃると思います。
そのため、せっかくのお菓子コーナーもむき出しのお菓子を分け合う場だと、お菓子コーナーに近づかないかたもいらっしゃいます。
なので、どんなお菓子でも原則として個包装を選ぶ、これに尽きます。
2.いろいろなお菓子を用意する
チョコだらけ、飴だらけよりも、チョコも飴もあるお菓子コーナーのほうがいいです。選べる感覚を作り出すことが大切です。
甘いもの、しょっぱいもの、酸っぱいものなどバラエティに飛んだ味もご用意できると、味わうという楽しみも作れますし、会話のきっかけにもなります。
おかしのまちおかさんにいけば、1000円ちょっとで十分バラエティに飛んだお菓子コーナーの素材をゲットできます。
小さい頃にできなかった駄菓子屋さんでの大人買い気分で宝探ししてみましょう。
3.清潔なお菓子コーナーを作る
テーブルの上にざざーんとお菓子を広げるのもありですが、ひと手間加えて、テーブルクロスの上に広げるだけで、ちょっと小洒落たきれいなお菓子コーナーになります。
テーブルクロスは百均で売っているもので十分ですし、使い古したハンカチとかでも、大丈夫です。
テーブルに直接置かれておらず、”場”として区切られていることを意識付けられるとGoodです。
それからゴミを捨てる場所からも少し離すといいですね。ゴミの近くに食べるものがあると、嫌だなあと感じる人もいらっしゃるので。
さて、今回はワークショップのお菓子コーナーを解説してみました。1,000円くらいの投資の割に、場の雰囲気を和らげる間接的な環境効果がとても大きいです。ぜひあなたの場でもご活用いただけたら嬉しいです。
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、また。
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