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YOSAKOI SORAN NEWS_Vol.5

このまちとともに、これからも。
第32回YOSAKOIソーラン祭り 閉幕!!


FOR THE PEOPLE & HOMETOWN!

 コロナ禍を経て、4年ぶりにマスクなどの感染対策や制限がない大会。今年は、会場づくりにおいてはすべて以前の形に戻すのではなく、アリーナ席など前回実施してよかったものは残しながら、より進化した会場を目指しました。そして、踊り子のはじける笑顔や元気な声は完全復活!その姿を観て楽しむ観客の皆さんの笑顔や声援がまた踊り子の喜びや力になる。そんな相乗効果と一体感で祭り全体が大いに盛り上がり、参加した踊り子たちからも、「この光景を待っていた」という声がよせられました。

 参加チームは238チーム。札幌市内・北海道内はもとより、北海道外からもチームが参加し、約24,000人の踊り手が市内13会場を舞台に演舞を繰り広げました。
 また、一時雨が降ったものの、土日を中心に好天に恵まれ、5日間を通して206万7,000人が会場を訪れました。

 ”人と地域に感動と元気を届ける” 祭りの原点に立ち返り迎えた第32回YOSAKOIソーラン祭り。
2年間の中止・3年ぶりの再開を経て、改めて、この祭りが地域の皆様に支えられていることを実感してきた3年間でした。この先さらに50年、100年と、地域に愛され続いていく祭りとなるように。これからも歩みを進めていきます。来年のYOSAKOIソーラン祭りにもご期待ください!

第32回YOSAKOIソーラン祭り開催結果

【日程】 2023年6月7日(水)~ 11日(日)
【主催】 札幌市・札幌観光協会・札幌商工会議所・YOSAKOIソーラン祭り組織委員会
【主管】 YOSAKOIソーラン祭り実行委員会
【共催】 北海道新聞社・札幌テレビ放送・テレビ北海道 
【後援】 北海道・NHK札幌放送局・北海道教育委員会・札幌市教育委員会・北海道観光振興機構・北海道放送・北海道テレビ放送・北海道文化放送・エフエム北海道・FMノースウェーブ
【会場】 大通公園をはじめとする札幌市内13会場
【参加チーム数】 238チーム (前回・2022年195チーム) 
【参加者数】 約24,000人
【観客動員数】 206万7,000人 (前回 140万5,000人)

上記以外の受賞結果や、祭りのトピックス、各会場の様子など盛りだくさんの「開催結果報告書」も作成しています。ご希望の方はぜひお声掛けください!!


チームインタビュー:
新たな大賞チームとして、まちの誇りになるチームへ(REDA舞神楽)

第32回YOSAKOIソーラン大賞受賞

―チーム結成のきっかけを教えてください。

 ボランティア団体で仲間になった数人で結成しました。金崎さん(現:千葉よさこい連絡協議会 代表)が発起人になって、よさこいを通じて地域貢献できないかというところからはじまったチームです。金崎さんが札幌を観て「なんじゃこりゃ」と。「吉村君一緒にやらないか」と。広報でメンバーを募集したけど、最初は10人。そのころ、千葉県にはよさこいのチームが1チームしかなくて、舞神楽が2チーム目。その後いくつかのチームができて、「CHIよREN北天魁」として合同で参加したのが2001年で、REDA舞神楽としては2003年から参加しています。


2003年の REDA舞神楽。 作品テーマは 「未来への希望」 (チーム提供)

―どんなメンバーが参加していますか?

 札幌に来られなかった踊り子も入れると、スタッフ含め150名くらいはいるんじゃないかな。メンバーは関東各地からきていますが、船橋在住が、ざっくり6割強くらいかと。今年の地域貢献点の調書で改めて気づいたんだけど、チーム内結婚や移住してきた人がたくさんいて驚きました。うちのチームのために船橋に移り住んだ人がそこそこいて。こんなことも地域貢献なんだなと改めて感じましたね。

押し付けるのではなく自発的に

―チームとして大事にしていることは?

 立ち上げの経緯もありますが、やっぱり最終的な目標は地域貢献で、YOSAKOIをひとつの手段として貢献していきたい、と思っています。
 これは個人的な見解だけど、ただ「ゴミ拾いしようよ」といってもみんなこない。でも、楽しいことをしたあとに「ゴミひろいをするぞ」というと、みんなやる。それを以前の活動で実感して「YOSAKOIだったら楽しいからみんなくるだろうな」と。踊った後に「祭り会場汚れてるからゴミ拾いするぞ」というとやるんですよ。そういった活動をやりながら、老人ホームでの演舞なんかも昔からずっとやってきています。

―学校での踊りの指導もしているんですね。

 うちのチームには小学校教師が多くて、先生たちが企画して「クラス対抗よさこい」をやったりしました。曲は統一で、振付や衣装をクラスごとに手作り。2か月くらい準備して、審査もして。各クラスにメンバーが二人ずつくらい指導にいきました。その時おもしろかったのが、優勝の子はすごくよろこんだけど、2位の子はぜんぜんよろこばなかったんですね。優勝を目指して意見を出しあって一つの作品を作って。2位の男の子が賞状をもらうときの顔がもう悔しそうで。ああ、こどもでもそうなんだ、と。印象に残っています。

―今年から導入した地域貢献点については、どうとらえていますか?

 もともと自発的にやっていたのに、こういう評価が導入されることで、「やらされている感」がでちゃうのかなという懸念はちょっとありましたね。メンバーには(地域貢献について)「そういう気持ちでやっているんだよ」ということはたまに話しはするけど、それがメイン(主目的)になる踊り子はちょっと気持ち悪いなと。僕らみたいのがところどころでチームをぐっと締めるためにやるけれども、チーム全体で「ゴミ拾いするぞー!」が目的になるのは気持ち悪いな、本音ではないなとおもう。うちのチームも少し目を離すとそういう方向(活動の目的がすりかわる)になってしまう時があって、ぐいぐいっと舵をとりなおすというか、ぎりぎりの攻防はもちろんあります。千葉でも地域貢献なんて考えていないようなチームもあるが、必ず考えなければいけないわけではないし。地域貢献は人に押し付けるのではなく、「舞神楽ではこうしているよ」というのを風の便りで伝えて、自然と一緒にできるようになればいいのかなと思います。

船橋を代表する団体の一つとして

―地元の反応はどうでしたか?

 過去に2回準大賞をとったけれど、そのときとは全然違いますね。船橋市はプロバスケチーム「千葉ジェッツ」があったり、市立船橋高校もサッカーの強豪だったりするんだけど、今回大賞をとったことで、(そういった地域を代表する団体の)その一つになれたのかなと感じています。

―準大賞をとったとき、踊り子の1/3が50歳以上だったときいて驚きました。

 うちのチームでは、年齢が上の女性たちを「お姉さま」と呼んでいて、準大賞をとったときは約1/3くらいいたんだけど今は1/5くらいまでになってしまって。コロナの影響が大きかったですね。お姉さまたちはずっとチームを支えてくれてきていて、踊りも一生懸命だし、衣装や大道具をつくったり、率先してやってくれていた。若い人たちは「忙しいから」ってなっちゃうんだけど。だから姉さんたちがいるうちに絶対に大賞を取りたかったんです。
(今年参加の踊り子最高齢はなんと82歳!)

―これからどんなチームになっていきたいですか?

 今回大賞をとって、「船橋の誇り」と言ってくれる人が数人いたんですね。そう思ってくれる人たちを増やしていきたいと思っています。

〈PROFILE〉
●チーム:REDA舞神楽(れだまいかぐら)
2000年に千葉県船橋市で結成。「人間大好き愛情集団!」をモットーに、幅広い世代が参加し活躍している。

●回答者:吉村朗さん
千葉県船橋市出身。57歳。
REDA舞神楽発足から23年、団長→代表→総代表と肩書を変えてきました。
よさこいの発展を心より願っています。

大賞受賞時の写真(左から2番目が吉村さん)

Pick Up Topics

受賞チームのみなさんに学生実行委員会が賞状をお届け!

祭り終了後、学生実行委員会のメンバーが受賞チームを訪問し、賞状をお届けしました!
参加してくれたことへの感謝も込めて、ぜひ手渡ししたいと、札幌近郊のチームを一つずつ訪れています。(遠方のチームはお伺いできず・・送付させていただきました)
とっても喜んでくださるチームのみなさんの顔が、私たちの力になります!ありがとうございました!


第70回よさこい祭り 全国大会に北海道から3チームが参加!

 8月12日(土)に開催される「第70回よさこい祭り 全国大会」に、北海道から「YOSAKOIソーラン祭りオフィシャルチーム」「平岸天神」「バンザイ!!NARUKOCARNIVAL」の3チームが参加します。
 祭りオフィシャルチームは、1992年の第1回YOSAKOIソーラン祭りに高知から参加した「セントラルグループよさこい踊り子隊」が当時披露した作品を演舞!
北海道と高知をつないだチームに敬意を表し、高知・よさこい祭りの70周年をお祝いします!


夏本番!北海道内各地で支部大会やイベントが目白押し!

 6月の本祭が終わると、本格的なイベントシーズンが始まります!
道内では、各支部が企画する「支部大会」も多数。地元のお祭りやイベントと同時開催される大会も多いので、YOSAKOIに加えて各地の味覚や自然なども楽しめます。
 トップバッターは、7月2日(日)に開催される「上川中央支部大会」!上川エリアのチームが企画・運営を担い、東神楽町で開催されます。
 このレターでは、今後もイベント情報をお伝えします!
▽イベント・支部大会情報
https://www.yosakoi-soran.jp/news/shibutaikai2023.html