見出し画像

最も辛かった年が終わろうとしている。

職場にその年最も頑張った人を部門別に一人ずつ選出する賞があり、2023年度の事務部門を受賞させてもらった。

今年は入職4年目ながら業務のトップになってしまい、かつ自分以外は2年目社員+新人2人という苦行とも取れる人事の中何とか…何とか過去最高の数字を達成しつつ、2023年が終わろうとしている。過去最高の数字はバンザイでしかないがそれに伴い業務量も責任と重圧、精神的ストレスも半端なく、過去最高にしんどかった……………

他の事務部門は全く異動がないのにうちの部署は諸事情により毎年人事異動が激しく、私が入ってから5人が辞めたり異動し、代わりに6人が入ってくるという鬼人事のありさま、、、、毎年度末、「よ〜し4月から仕事を教えた相手が頼れる存在になってきたぞ…」と思うタイミングでどんどん他の部署へ飛ばされてしまいまた新しい人を1から教えるやるせなさよ……

悲しさ虚無感をはじめとする色々な感情を飲み込みここまでやってきたが、このお世辞にも幸せだとは言えない数年に関して、見方を変えれば毎年未経験新卒・中途採用・ひとまわり年上の方など条件の違う相手に教えさせてもらえる機会があったことに感謝したい。自分の仕事にも価値観にも大変勉強になる部分が多かった。今年は特に。

特に、できるか出来ないかではなく「やる」しか選択肢のない立場というものがあり、それを早い段階で経験できたことが良かったなと思っている。私の仕事は他機関では30-50代のベテランの方が担当している業務なので、知識や教養不足をはじめ年齢やら性別故に悔しい思いをする機会が現在進行形で結構あるのだが、自分の未熟さゆえに出来ないことが許されるわけは当然なく、どんなに不可能に理不尽に思えても、出来ませんと言えない環境があり、膨大な仕事があるのだとしたら武器も後ろ盾もないまま走り続けるしかないのだなと。

うちの課は上司にお世辞にも恵まれた環境とは言い難いのだが、代わりに他部署の方がかなり支えてくださるし、上司がやらない分自分でどうにかするしかないというサバイバル精神・アクシデント耐性のようなものがただ毎日の仕事をこなすだけで出来ていく部分がかなりあるので全てが悪いわけではないというのが唯一の救い。この環境だからこそ培われた能力があるなと感じるし。

全部が全部恵まれた環境に身を置くというのは宝くじを当てるに等しい難しさなのだろうと分かっているからこそ、どういう環境でも踏ん張れる逞しさを今の部署で得つつあることは喜ばしいことなのかもしれない。だからと言って今の環境すべてを肯定は出来ないのだが……

来年度の体制がどうなるのか全く予想がつかないのだが、また今年入ってきた方の一人が一年ほど一時的に離脱することが確定しているので来年は来年で工夫していかなきゃならんことがありそうなんだよなあ……もう数年同じことをしていると怒りや苦しさも感じずただ無心に「ああ、まあやるしかないよね」の気持ち以外ないのだが、これは慣れなのか、それとも心の老化というやつなのか…-

あまりにもキャパオーバーで、これまでの人生でどんなことがあっても自分のことで泣いたことは数えるほどしかなかったのに、去年から今年にかけてトイレの個室で静かに泣いたことが3回ほどあり、この部署にいることに私自身メリットがあるのか?をこの数年で何度も考えたが、悪い環境だからこそおかしな事態から学べることがたくさんあるわけで、いつまでここにいるから分からないが、とりあえず嫌なことはとことん経験して糧にしたいなあとは思っている。

絶対無理だと思うような業務量やプレッシャーで悩んだとして、自分がいなきゃ回らないように思える仕事は自分がいなくても回るしその場で本当に学ぶことが0だったり心身に影響があるなら即やめた方がいいし、どうしてもやめれない理由があるならクソ環境から何か自分の糧になりそうなことを集めながら頑張るしかないんだよね。そんな職場に入って金をもらってる事実は噛み締めないといかんし。

激務の最中、「つらい」「苦しい」「悲しい」「苛立ち」「焦燥感」「疲労感」以外を仕事から抽出して何が出てくるのか、それを追いかけてったらどうなるのか、あと少しの間だけ拾って歩きたいと思う。

普段関わってる方々も私の今年の受賞を一緒に喜んでくださったので祝ってくださった方々の業務の一助となれるよう来年も精進していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?