悪戯神様と天の子の冒険聖書148

そうだ、信号機だ!
だから青緑色の炎のある左の出口だ。
「アマ様お気をつけてくださいませ。」
トワクスが周りの様子を伺いながら小さな声で注意を促した。
「ガラガラガラ!」
何!?
出口の炎を潜り抜けたら直ぐに内部から壁が崩れていった。
山の頂上は静かで木もあまり立ってなかった。
輪になって咲く水色と紫色の花。
その輪の中は少し窪んでいる?
何だろう?
トワクスの表情は明るくなり、
「アマ様こちらです。神器の鏡がここで手に入る筈です。それに…。」
急に口ごもって遠くでモヤモヤしている雲のような霧を見つめた。
「キラーン。」
あ、森の奥から光るものが見えた!
「アマ様!!」
「きゃっ!」
黒光りするガラスのような破片は容赦なくトワクスに突き刺さった。
ああ、またトワクスが犠牲に!
破片が刺さった所からじわじわと黒い毒が染みてくる。
直ぐに抜きたいけど破片に触れるとどうなるかわからない。
試しているの?
「またトワクスに酷いことしたのですか!?」
破片が飛んできた方向に向かって叫ぶと霧の中から黒い煙が出てきて、
「久しぶりだなアマ。」
とクヨ様のお声がした。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a