悪戯神様と天の子の冒険聖書97

すると、突如現れた大きな黒い煙がそのローニの首を絞めて
「無礼者めが、神の怒りによる苦しみを与えてやろう。」
煙から腹を抉るようなクヨ様のお声がした。
「ギャーお、お許しください。」
苦しそうにローニはもがいている。
「アマ、お前は見事に御神木の種を手に入れたそうだな。それを私に譲ればこのローニを許してやっても良いぞ。」
「え?」
種は私の元にあるみたいだけど一体どこに?
「ククク、お前の身体ごと寄越すのだ。」
え?つまり御神木の種は私の中にあるってわけなの!?
「ククク、それには間違いないがまだまだ自分で悟れぬ程幼いのか?そうさ、あの時もだがお前は私の手の内にいる。居場所どころか心まで容易く読むことも出来るのだ。そこまで不利な立場でまだ私に逆らうのか?」
逆らうも何かも…。
「私は、テラ様をお救いし、この世界と人間界に光を取り戻すために頑張ると誓ったのです!」
私は黒い煙のようなクヨ様をしっかり見つめた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a