悪戯神様と天の子の冒険聖書54
着物!?
私を捕まえようとしていた触手は大きく長い腕!
そう、クヨ様は左手に握られておられる神器をお使いになり、巨大な鏡と見せかけ私を捕まえようとされていたのだった。
後ろ姿でありながらもその神々しさに圧倒されそう。
クヨ様は振り向かず、
「ちっ、あと少しの所で要らぬ邪魔が入った。アマよ、素直に鏡にいや私の元に飛び込んでおけばキノモリ達精霊を解放してやろうと思ったのに。それ程まで昼が恋しいのか?まぁ良い、また会いに行くぞ。」
そう私に伝えられると右手で合図をされるとジョウカは金色の光となりクヨ様の右手に乗りケイカは銀色の光となりクヨ様の左手の鏡に吸い込まれた。
クヨ様は着物を広げられると夜に溶けラメ入りの煙のように飛び去られた。
なんてお美しい!
私はクヨ様を見送るように空から暫く目が離せなかった。
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a