悪戯神様と天の子の冒険聖書82

まるで獣が警戒して毛を逆立てているように見える。
「何だと!?またもや神を語る無礼者めが現れやがったなー!」
ローニ達の中で背丈の高い1人が目を向いて喚き出したかと思えば
「ウォーン!!」
と遠吠えした。
そしたらあっと言う間にローニ達にぐるりと取り囲まれた。
トワクスは羽をパタパタさせて、
「ローニ達よ、アマ様は本者の神様であります。決してそなた達を欺いてきた偽者共ではございません!」
と私を庇ったけど聞いていないのか険しい眼で睨みつけて
「グルル…!」
と唸り、少しでも妙な動きしたら直ぐに飛びかかってきそうだ。
「ローニ達は元より余所者に対して警戒心が強いのですがこれほどとは。恐らく噂に聞く以上に神を語った偽者めに脅かされていたのでしょう。」
トワクスが私に向かってすまなさそうに言った。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a